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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    開業鍼灸師として20年。治療の枠をこえ、よりよく生きるために心身のあり方について日々模索中
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    妊娠における逆子(骨盤位)には、お灸が効く言われます。
    改善率は、70-80パーセントと報告されます。

    当院では、逆子の治療は通常1回で、その1回の中でセルフケアもあわせて指導します。
    今は、台座がついた便利なお灸があり、もぐさを手で捻らなくても、だれでも手軽にお灸ができる製品があるからです。

    逆子が治ったかどうか、必ず電話などで報告してくださいとお願いするのですが、報告をいただけることは少ないです。

    産後になって、ふたたび来院した折に、「その後どうだったか」をたずねる形態がほとんどです。


    さて、先日も妊娠34週目に逆子で治療を受けた方が、出産し、産後の腰痛で来院されました。

    「逆子はどうでしたか?」

    「はい、結局治って、通常の分娩ができました」

    「それはよかったですね。どの位の週数で治ったのですか?」

    「それが....あのあと、数日は指示通りにお灸をしていたのですが、だんだん面倒になってやめてしまったのです。まったくの逆さではなく横向きという感じになったようですが」

    「それからどうなりました?」

    「で、結局40週になり、横向きのままだったので、帝王切開の予定だったのですが、なんの拍子なのか、突然正常の位置になり、通常分娩ができたのです」

    「ほーーー! それは親孝行のお子さんですね」


    通常、逆子は35週までならよく改善し、その後は週数が増すにつれて改善しにくくなると言われていますが、出産直前でも治る例があるいうのは本当なのですね。

    ただ、このケースは「逆子の治療としてのお灸」の効果ではなかったといえますが。

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    当院には不妊症治療の一環として来院されている方が多くいらっしゃいますが、最近の傾向としてカップル受診の希望が目立ってきています。

    この1ヶ月で新たに3組の方がそのような形態で来院されました。

    不妊治療というと、どうしても女性が治療対象と考えられがちですが、男性側でも、精子の数や運動率が問題になるようなものもありまし、それ以前の性的ポテンシャルの低下が障害の場合も多いと感じます。

    ところで、カップル受診の場合、男性側の主訴は、訴えの裏側を汲み取る姿勢が必要なのだと考えています。
    「不妊治療のためです」というストレートな形ではなくて、「腰痛です」とか「慢性疲労です」という主訴であることが多いのです。

    しかし、そのようなケースの場合、背景には軽度のED(性機能障害)や性欲減少を感じているものがあり、これは会話の何気ない一言から感じられたりします。

    つまり、腰痛や肩こりもあるのだけれど、真のテーマは察してくださいというところなのでしょう。

    正直に言っていただければ治療もやりやすいですが、その辺りは配慮して治療にあたっています。
    妊娠しても、流産をくり返す「習慣性流産」あるいは、「不育症」という病気があります。

    それを理由に来院されていた人が、めでたく出産との話が届きました。

    (簡単な経緯)

    妊娠しても初期の段階で流産になる経過を繰り返しているということで、紹介されて来院。

    この患者さんは、病院での定期的継続的な治療は受けていないようでしたので、まず、産婦人科で診察を受けていただきました。
    病院からは漢方薬が処方されました。(当帰者芍薬散)
    なお、それ以外の病院での治療などはとくにありませんでした。

    当院のカルテを振り返ると、その後10ヶ月にわたり、3クール(30回)の施術を行った記録になっています。

    鍼灸によって主に下肢の冷えを改善し、腹部の血行を改善させるような治療を行いました。

    治療を終了としたのは、「冷え性」が劇的に改善し、本人も「なんだか体質が変った」という強い印象を抱くに至ったからです。

    治療の期間は、前回の流産から月数があまりたっていなかったなどの事情もあり、婦人科の先生の助言もあり非妊なさっていました。

    治療終了後、数ヶ月で妊娠し、出産にいたったのだと思います。

    産後の自律神経失調

    産後には、「産後の欝病」のように全く気力がなくなり、通常の生活ができなくなるケースはよく知られています。

    そこまで重症でなくても、もっと身近にあるのが自律神経失調状態です。

    症状は、頸や肩のこり、眩暈(ふらつき、ふわふわ感)、吐き気、便通異常、不眠など様々です。

    これらは、育児や家事などの心的疲労と肉体疲労の継続的な負荷によって起こるものだと考えられます。


    さて、産後自律神経失調の治療の着眼は、頸部の緊張をどのように緩和させるかにあります。

    「肩こり」はいうまでもなく、眩暈感や吐き気などの原因も頸部の緊張にあると考えられるからです。


    まず、「眩暈(めまい)感」ですが、これは頸部の筋緊張により首の動脈が軽く圧迫され続けることで、軽い脳貧血(脳循環障害)が頻発するのだと思われます。

    同じく吐き気も、頸部の筋緊張が迷走神経を刺激することによって起こると考えます。


    実際に、マッサージなどで頸部を軽く弛めると症状は軽減されます。

    頸部や肩部を蒸しタオルで温めたりすることも効果的です。

    風邪の漢方薬として一般に知られている葛根湯も、頸部を弛める効果がありますので、有効な場合があります。


    いずれにしても、このケースには鍼灸の治療により改善が期待できます。

    お困りの方は、一度お近くの鍼灸院へご相談ください。

    出産直後の骨盤調整は、どんなことをするのでしょうか。

    まず、出産によって腰部や骨盤帯に痛みがある場合には、その治療を行います。
    多用する手法としては、手首の内側のツボに皮内鍼という鍼シールを貼って、痛みをコントロールしています。
    手首のツボで、腰周りの痛みが軽減するとみなさん驚きますが、予想を超えて有効例が多い印象です。

    恥骨などに痛み(恥骨乖離)がある場合にはベルト等で固定しますが、これはごく希なケースです。
    私のこれまでの経験では全体の1パーセント未満です。

    さて、ここからが本題ですが、その後、骨盤の開閉状態や左右の歪みなどを観察し、必要があれば補正のための姿勢や動作を指導します。
    骨盤を引き締めるための特殊な体操などもあわせて説明します。
    整体やカイロプラクティック的な、いわゆる矯正手技はほとんど必要ありません。
    むしろ、内側から自然に整うように、諸条件をコーディネートする感じです。

    これがまったく狙い通りにゆくと、例えばこんな感想が聞かれます。
    (立位で、骨盤を引き締める手法を行う)

    ああ、なんか自然に骨盤が引き締まるように力が入ります。きもちいいですね!
    肛門の辺りもギューッと自然に締まってきます。
    わざと力を入れているわけでなく、勝手に自動的にそうなるんですね。
    なによりも、こうして正しく立っている感じは、とても気持ちよく、ずっとこの状態で立っていたい感じ!

    つまり、外側の形(歪み)は問題ではなく、内的な力学バランスといったものを変えるのです。

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