当院には不妊症治療の一環として来院されている方が多くいらっしゃいますが、最近の傾向としてカップル受診の希望が目立ってきています。
この1ヶ月で新たに3組の方がそのような形態で来院されました。
不妊治療というと、どうしても女性が治療対象と考えられがちですが、男性側でも、精子の数や運動率が問題になるようなものもありまし、それ以前の性的ポテンシャルの低下が障害の場合も多いと感じます。
ところで、カップル受診の場合、男性側の主訴は、訴えの裏側を汲み取る姿勢が必要なのだと考えています。
「不妊治療のためです」というストレートな形ではなくて、「腰痛です」とか「慢性疲労です」という主訴であることが多いのです。
しかし、そのようなケースの場合、背景には軽度のED(性機能障害)や性欲減少を感じているものがあり、これは会話の何気ない一言から感じられたりします。
つまり、腰痛や肩こりもあるのだけれど、真のテーマは察してくださいというところなのでしょう。
正直に言っていただければ治療もやりやすいですが、その辺りは配慮して治療にあたっています。
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