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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    自己紹介:
    開業鍼灸師として20年。治療の枠をこえ、よりよく生きるために心身のあり方について日々模索中
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    不妊治療を経て出産し、2ヶ月目の方が「催乳」を希望して来院されました。

    妊娠中も定期的に来院され、その都度、必要と思われる施術を行っていました。
    筋力(姿勢を支えるインナーマッスル)が虚弱な方なので、妊娠の経過や、出産にそれが影響しないか若干心配だったのですが、妊娠中もトラブルなく、また出産もきわめて順調だったと言うことで、安心しました。

    診てみると、むしろ、妊娠前より身体の状態が良くなっています。
    私から言わせれば「別人」です。
    その姿を見れば、真から良い出産だったことが想像出来ます。
    産後直後から行っている骨盤固定もよい効果を発揮しているようです。

    退院時には妊娠前の体重に戻り、現在は妊娠前との比較でマイナス4キロだそうです。
    その体重の減り方などから、おそらく、母乳はほぼ十分に出ていると考えました。
    検診時に、赤ちゃんの体重の増加が緩慢だったので、母乳不足が指摘され、それ以来「足りないのではないか」という観念に支配されていたようです。

    催乳が希望と言いますが、必要があるとすれば量よりも母乳の質の向上でしょうか。
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    1年を振り返っての雑感(2)です。

    当院は不妊症の相談を広く受け入れております。
    今年度は現時点で42名の新患が来院されました。

    新患で来院された方のうち、継続して通院されるのは最終的に4割程度で、多くの場合には「不妊の鍼灸治療とはどのようなものか」を一度体験する意味での来院と理解します。
    また、県内全域から来院されるので、継続的な治療が難しいケースが目立ちます。

    よって、常時十数名が継続治療を受けている状態です。

    今年の妊娠例は、報告があったものだけで次のような結果です。

    鍼灸のみ(病院での治療なし) 5名(経産婦の二人目不妊1名を含む)
    人工受精と鍼灸併用     2名
    体外受精と鍼灸併用     2名

    今年の特長としては、不妊治療を行っていたが、病院での治療は現在休止中という状態で来院された鍼灸単独治療に妊娠例が多かったことです。
    妊娠を目指す方は、病院との併用の割合が圧倒的に多く、鍼灸単独の症例は割合が少ないにもかかわらずです。
    これは、意外な結果でした。

    さらに、鍼灸単独治療による妊娠例のうち3例は、治療回数5回未満で、その3例中1名は結婚11年超での妊娠例でした。


    当院では、鍼灸治療10回で1クールと考えています。週に1度の治療なら2ヶ月半です。生理周期で2周期程度。効果を考える上で、そのくらいの経過観察が最低必要だからです。

    参考までに、今排卵された卵子は150日前から成長を始めた卵子と言われます。生理周期にして5周期をまたいで成熟卵になっているわけです。

    そのようなことを考慮すると、不妊治療は少なくても半年がかりと言えるわけですが、現実には短期間で結果につながる場合もある。

    短期間で妊娠した例は、たまたま運がよかった偶然なのか、特別の理由があるのか、来年はその辺も含めて技術を考えてゆきたいと思います。
    二ヶ月前に不妊治療に1度訪れた方です。
    病院での不妊治療を行ってきたが妊娠に至らないという話でしたが、めでたく妊娠の報告がありました。
    「なんだか不思議だけど、おもいもかけず妊娠に至った」という感想を述べていました。


    ところで、今回はあらたな相談です。
    追突交通事故でむち打ちになったというものです。

    病院に通院していますが、整形外科では妊婦の治療に逃げ腰。
    妊婦というだけで「専門外」という扱いなのですね。

    鎮痛剤や筋肉弛緩剤などの薬の服用も避けたい。
    低周波などの理学治療にも慎重。
    なかなか効果的な治療が受けられずに、症状がつらく困っているとのことでした。

    私は産婦人科の病院で、妊娠中の様々な症状を緩和する治療を担当していますので、経験上このような症状には「鍼」が有効であり、かつ、妊娠に悪い影響を与えないと考えています。

    計画的に治療を行えば、症状はきっと軽減することでしょう。
    第一子出産後3年半。

    二人目がなかなか妊娠に至らないということで2ヶ月前より通院されていた方から、妊娠の報告がありました。

    自律神経が副交感神経に偏り過ぎることによって、代謝が低下するタイプであったので、これを修正する観点で加療をおこないました。

    一般に二人目不妊などといわれていますが、私の扱ったケースでのみ話をすれば、帝王切開などをしているケースに多い印象を受けます。

    おそらく、手術の瘢が体を刺激するトリガーとなって、部分的に興奮状態が続くと、それに拮抗するように副交感神経が高まり、バランスを均衡しようとするが、その状態が長期に継続して、副交感神経異常興奮となり結果的に代謝が停滞するのではないかと考えています。




    多嚢胞性卵巣症候群および高プロラクチン血症で病院での不妊治療と、鍼灸の治療を併用していた患者さんがいました。

    およそ半年間の治療を行いましたが、基礎体温のグラフは理想な形にならず、むしろ、グラフの形状が悪くなっていると自己申告するので、患者さんと話し合って、治療を中断して様子を見るという選択に至ったケースでした。

    それから1年くらい音信不通でしたので、どうしたか時々気になっていましたが、先日、なんと赤ちゃんを抱いてひょこり来院。出産したので挨拶にみえられたのです!。

    話を聞いてみると、「鍼灸の治療を中断しましょう」という話の直前に人工受精を受けていたのですが、実はそれが成功していて、結果的として中断ではなく、治療完了だったというサプライズな顛末。

    このケースは教訓になりました。

    基礎体温のグラフへの重み付けです。

    グラフが改善してこない症例でも、もっと多角的に状況を考え、治療の継続や中断の判断をしなければならないと気持ちを新たにしました。
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