MRIなどの検査を経て、腰椎椎間板ヘルニアと診断され神経ブロック注射などの治療を繰り返し受けたが、下肢の痛みなどの症状が一向に改善しない。
試しに鍼でも受けてみるか。
そんな感じで来院される方が時々みえられます。
さて、左右のどちら側に症状があるのか。本人に質問しなくても動作をみれば見当がつきますが、もう一つ確立の高い判定法があります。
正しくうつぶせになっていただき、左右の足の長さを比較します。経験からほとんどのケースで、見た目に長くなっている側が、シビレや痛みが発生している側です。
痛みを庇っているからそうなのか、その人の動作の癖として、そもそも症状側にかあまり加重をかけない癖があったためか、判断に難しいところですが、とにかくあまり加重をかけていない現状はある。
そこでというわけではないのですが、自分なりのいくつかの仮説を元に、このシビレが発生している側の足に、可能な範囲で加重をかけて生活するように指導する場合があります。
すると、そんな単純なことが、劇的な効果につながることがある。
いいえ、「ことがある」という確立の低いものではなく、結構な割合の方が、数日から数週間の間に、症状の軽減や消失に至っているのです。
あまりにあっけなく効果があるので、内緒にして、「門外不出 一子相伝の技」としようかと思いましたが、臨床家の方で興味のある方に追試していただきたいと思い、書いてみました。