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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    開業鍼灸師として20年。治療の枠をこえ、よりよく生きるために心身のあり方について日々模索中
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    治療の後の実感として、「呼吸が楽になった」という感想があります。

    特に息苦しい感じではなかったはずなのに、治療によって呼吸が楽になるというのは、呼吸運動を妨げる自覚しない身体緊張があったということです。

    私自身も、疲れたり、体調が悪いと、深い呼吸ができない感じがします。

    胸に緊張があって、深く呼吸できないとか、腹部に緊張があってダメだとか、パターンは様々ですが、息が痞(つか)える。

    常の呼吸運動のスムーズさは、体調の第一の指標といえます。

    多くの人が、「息を詰めた」状態で生活していることを自覚すらしていません。

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    私は、脈を診るときにベットサイドに立った状態でみます。

    このとき、「立つ」ことは難しいと思います。

    スポーツで言えば、ゴルフにしても、野球のバッターにしても、「スタンス」がありますよね。それによって結果が大きく変わることもある。

    脈を診るときにも、適当な立ち方があると、経験から考えています。

    いい加減な、なにも考えない感じで立つと、集中しにくい。身体のところどころに、余分な緊張があったり、偏りがあったりと、自分の体の不具合が観えてきて、脈を診ると言う行為に感覚が集中できないのです。

    経験から、理想的な立ち方は、体幹はやや前傾で股関節、膝が硬直してないい、やや抜けた感じに立てること。

    そういう状態にハマルと、とても気持ちが良い。その姿勢なら、1時間でも微動だにせず立っていられる感じになる。自身の体の肉感が消えて、自分の身体が微細な粒子、気体感に感じられる。
    日本語の「型にはまる」とは、本来こういうことなのでしょう。

    「治療を受けて帰宅すると、数時間後に痛みが出たり、だるくなったりしだすのですが、そういうことってありますか?」

    「ええ、当院の治療では、その経過はむしろ標準です。弛緩後の反応期と言います。狙い通りの過程と考えてください。」

    「ああ、やはりそうですか。さらに数時間で、それがスーッと消えてくると、それまでの症状も一緒に消えて、体がとても楽になる、....不思議な感じです。」

    「体が治るって、そういう経過が必要だと思います。スイッチを切るようにパッとなくなるのではなく、必要な順序があって、それを経てよくなることが、本当に治るってことだと思います。」

     

    「治るように工夫する」ことがいわゆる治療であって、車の板金のように、意図どおりに復元するものではないと私は考えています。

    骨盤の歪みを正せば、不妊症が治るでしょうか?

    そんな質問がありました。

    「骨盤の歪みと不妊症との関連性が計りえないので、それはなんともお答えだきません」と回答。

    このケースでは、子宮機能としては問題がない。いくつかの医学的治療を受けてはいるが、骨盤の歪みでも正せば、うまくゆくかもしれないと思って、相談にいらした次第。

    話をうかがうと、数年前に一人目を生んだあとから妊娠しないということなのですね。その妊娠は様々なアクシデントが発生して大変で、産後もしばらく体調が悪かったとのこと。

    たしかに、そういうケースにおいては、産後の骨盤の回復が悪く、骨盤の形状や、骨盤可動性の鈍化など、長期に問題を抱えたままものが多い。

    骨盤内に不自然な筋緊張等が発生>>慢性的局所的血行不良>>骨盤内臓器環境の悪化

    そのような状態を、私は体の中にできた日陰と比喩しています。

    骨盤を矯正して、骨盤内の環境がよくなれば、骨盤内の臓器にも、良い影響があるかも知れない。つまり、日陰の部分の日当たりを良くしたようなものですね。

    日当たりがよくなって、それが、希望した効果につながるかは、話が別なのですが、それを、やってみる価値があるタイプは存在します。

    三春気功会 参加者向けの備忘録です。通常の方は、読んでもわかりにくいと思うので、とばしてください。

    本日の実技

    1 調身としての脊椎の矯正法

    2 気功は主観で感じる世界

     

       調身としての脊椎矯正法

    2名一組。坐位で座る。もう一人は背中を観察。脊椎の傍らを観察し、捻れ、傾きなどがある部位を3箇所くらいピックアップ。

    後で観察する側の人が補正すべき箇所を自覚させるように指を当てる。本人は補正箇所を凸にするように背中を丸め前傾。補正方向へ捻りその位置をホールド。その適量は後で観察する人が指示する。数十秒後にその捻りを戻し、前傾させていた体を起こす。これをピックアップした部位に順次行う。

    <この実技のポイント>

    関節は開いて補正して閉める。脊椎の場合には、原則として背部を丸めるうように前傾するののが開く。開いた状態で、補正位置に導き、その位置をホールド。適当なホールドのあと補正を戻し、体を起こす(閉める)

    <気功的ポイント>

    気は関節の歪みの部分で滞る。歪みが補正されると、気の停滞が解消され、本人、観察側双方に、爽快な感覚などが発生する。

     

    気功は主観で感じる世界 

    <要点>

    例えば、美味しいものを食べたときに、甘いとか、苦いという味覚ではなく、美味しいものに体が反応している実感に注目する。内の動き、身体の中でおこっている自発的な感想が大切。食でいうなら思わず顔がほころび、胸が躍る感じとかいうのがその一例。味を分析的に表現しても無意味。

    手を当てて気感を感じる場合でも、皮膚感覚で温かいとか冷たいとかいうのは、五感感覚であって、それは食物を甘いとか、辛いとか言っていると同じこと。そういう感覚に集中するのではなく、常の五感は棚上げにして、例えば触れたことによって、体の内部にどんな感覚が発生したかが重要。ここに触れたら気持ちが軽くなったとか、肩の力が抜けるとか、腕がこんなふうに動く実感などが一例。

    自分の身体の内側に起こることだから、客観はなく、あくまでも主観の世界。気功は絶対的主観の世界。自分が感じている世界がすべて。

    絶対的主観を言い換えれば、アート感覚(内的身体感覚)ということになる。

    絵をみて、あるいは、音楽をきいて、体が反応する世界>>アート感覚。

    楽譜どおりに正確に演奏された音楽が、体を反応させるかというと、そうとも言えず、楽譜からはずれていても、心踊る演奏もある。
    楽譜どおりという客観性の正確さは、アート感覚の前では意味をなさない。

    アート感覚は、本人は、「良い!!」と思うものが良い。他人が「よくない」といっても一切関係ない。絶対的主観の世界。

    気功は、アート感覚で身体を観る世界。だから医学とは言えない。分類するなら芸術世界が近い。

    アート感覚によって、自分の体が「快」となるものを選択する生活をする。食べ物も、有機栽培とかいう客観情報ではなく、食べて、体がどんな感じかが重要。

    アート感覚(内的身体感覚)で心身の「快」を選択できれば、それは体にとっての自然。客観という他人の定規ではなく、自らが内的身体感覚を信頼して、生活できることが自立。

     

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