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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    過去に椎間板ヘルニアと診断されたことのある妊婦さんにとっての心配は、妊娠によって腰痛がひどくなるのではいかということでしょう。

    確かに、妊娠によって腰椎の前彎がきつくなり、腰部の負担は増大しますから、論理的にはヘルニアは悪化しそうなものです。しかし、私の経験の範囲では、かならずしもそうでもない印象です。そもそも過去のヘルニアの診断の中にはかなり怪しいもが多く、実はヘルニアなどでなかったのではないかと疑われるものも多々あります。あなたも、そういう怪しいケースかもしれませんよ。

    妊娠と椎間板ヘルニアをテーマにした論文があるかと、利用している論文検索サイトで調べましたが、報告はみあたりませんでした。たくさんありそうで一つもない。だれも何にも発表しないということであると、他所でもあまり症例がないのではないかとかんぐります。

    椎間板ヘルニアの主症状は麻痺(動かなくなる、感覚がわからなくなる)であって、痛みではありません。言い換えれば、痛みの原因はヘルニアとはあまり関係ないかもしれないのです。

    私は、過去にヘルニアであったという理由で、妊娠中の腰痛を過剰に心配する必要はないと思います。

     

     

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    呼吸をするときには、胸郭から腹部にいたるまで、波状的に膨らんだり縮んだりと、呼吸リズムに追随して運動しているが、内的呼吸リズムは、実際の呼吸リズムよりワンテンポ早く刻まれていると思う。

    本日、伏臥位で治療を行っているときに、何気に患者の耳介をみると、呼吸に先んじて、耳介が開いたり閉じたりと運動をしている。呼吸運動よりワンテンポ速い。

    さらに、実際の呼吸を抑制するように(息を詰めさせるように)背部から胸郭を圧してみても、リズムは自立的に一定である。呼吸抑制中も、あたかも呼吸が続いているように、開閉をくりかえしている。

    試しに、このリズムが、オステオパシーでいうところの、仙骨ー頭骸骨リズムかと思い、頭部を絞扼的に圧しても、リズムは変らない。やはり呼吸リズムの部類であろう。

    矯正手技の中には、呼吸を吐ききったときとか、吸いきったときに行うものがあるが、おそらくそのタイミングというのは、実呼吸ではなく、この前駆呼吸リズムの方が指標なのではないだろうか。

    二人目を出産なさった方の出産が、一人目よりスムーズであったかどうかを聞き取りしています。

    その結果を、前回母乳がでたかどうかで分けてみると、前回の出産後に母乳がでなかった人のほうが、次の出産が辛い傾向だということを感じます。

    出産というのは、産んだら終わりというのではなくて、産んだあとに母乳がでて、母乳があがり、生理がもどるというその辺りまでが、妊娠の一つのまとまりであり、出るはずの母乳が出ないというのは、経過に不自然があるということなのかもしれません。

    私見としては少なくても3ヶ月くらいは出ていたほうがよさそうです。

    助産師さんあたりで、どなたか正確な統計を取っていただくと、母乳が赤ちゃんにとって「良い」「悪い」という視点ではなく、母体の経過に与える影響も見えてくると思っています。

     

    鍼灸師との親睦会の席で、「患者さんは、かならずしも治りたいと思っているとは限らない」という話題をしたところ、非難の異論の嵐。

    冷ややかに「先生のところへ来る患者さんが特殊なのでしょう。ウチの患者さんはみんな治りたいとおもっていますよ」などと言われる始末。興味を示したのはわずか一名。とても重要なテーマだと思うのに、その方面の話をする関心と素養なないのです。

    時間の無駄だと思い、それ以来そういう席には参加していません。

    さて、本人も気付かない無意識レベルで、治ることに抵抗している様々な葛藤があることも考えなければ、とくに慢性症状の緩和は難しいと思います。

    通常、体の故障は放置しても治るメカニズムです。

    では、なぜ、慢性症状は慢性的に推移しているのか。

    それは、負荷になる原因が続いているか、気付かないまま、いわば治らないような努力をしているからです。(不可逆的な故障をのぞく)

    人は、その症状や病気によって、精神的なバランスをとっている場合があるということも、計算にいれる必要があると考えています。

    病気を原因から細かく分類し、診断することは大切かもしれませんが、現実的な治療選択枝からみれば、あまり意味がありません。

    どんな病名であっても、その結果行う治療が同じなら、同じ治療をするものとして一つくくりにできます。

    例えば、椎間板ヘルニアの場合、治療の選択枝を大きく分類すれば、手術をするかしないかです。

    手術をする例は全体の中のごく一部であり、他は手術をしない保存的療法ということになります。

    保存的療法の場合に、一般的に行われているのは、神経ブロックや温熱牽引などの理学療法です。

    そして、神経ブロックはある期間に限定して行われることが一般的なので、手術しないものは温めたり牽引したりするだけなのが現実です。

    これは、脊椎管狭窄症だとか、すべり症だとか、他の病気でもほぼ同じような構図です。

    おおまかな治療法から病名をくくると、案外シンプルなのですね。

    鍼灸に腰痛の治療を受けに来た方がよく言います。

    「私の症状は椎間板ヘルニアなのではないでしょうか?」

    「それは、病院で検査を受けていただかなければはっきりいたしません。しかし、仮にヘルニアであったとしても、治療の選択枝は今と変りません。日常に差し支えない程度の場合には、ヘルニアであっても手術になる可能性は低いからです。
    今と治療法が変らないとしたら、検査ではっきりさせることに、現実的な意味があるでしょうか?」

    余談ですが、そもそも私は、腰痛や下肢のしびれ症状と、椎間板ヘルニアとの関連性は、実はあまり関係ないという考えに賛同しています。

    http://junk2004.exblog.jp/

    http://junk2004.exblog.jp/d2006-12-01

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