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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    鍼の技法にも、様々な方法があります。

    鍼を刺す深さということだけにしぼってお話すれば、深く刺す方法もあれば、浅く刺す方法もあります。極端にいえば刺さない(接触鍼)方法もあるのです。

    ところで、深く刺した場合と、浅い場合では、どちらの方が痛みを感じやすいでしょうか。

    意外と思われるかもしれませんが、実は「浅い方が痛みを感じやすい」のです。

    そもそも痛みというのは、痛みを感じるセンサーがキャッチして、その情報を中枢へ伝えて感じる仕組みです。

    ですから、センサーがないところは痛くない。

    例えば、肝臓などは痛みを感じない臓器といわれますが、肝臓の中に痛みを感じるセンサーが少ないのですね。

    脳も同様で、脳の中の血管や、脳の周りの膜組織には痛みを感じるセンサーがありますが、脳細胞そのものは痛みを感じません。

    話が横にそれましたが、では皮膚と筋肉では、どちらが痛みを感じるセンサーが多いのかといえば、皮膚の方が多いといえます。

    ですから、鍼は浅いほうが痛みを感じる確立が高いといえます。

    さて、鍼師は鍼をほとんど無痛に刺す技術を用います。これは痛みを感じやすい皮膚の浅い部分を、速いスピードで貫通して、痛みのセンサーを興奮させないようにしているのです。

     

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    整体というと、一般に骨格を矯正すると思っている人が多い。

    しかし私は、整体が骨格の調整を重要と考えたのは、「歪」の修正を念頭にしたからではないと思う。

     

    体を動作させるときに、感覚の主を何において動作をするべきか。

    筋肉を主とした「肉感」を極力消して、あたかも骨格が動作ているような感覚になりえた時に、いわば達人的動作が生まれる。

    日本の文化における動作の規範が、骨の操作を重視した感覚に由来したためだと考えている。

    動作の準備として、ある姿勢(フォーム)をとる。

    このときに、肩に力が入っているからその力を抜くというようなイメージではなく、ただただ骨格状態をとらえ、各骨や関節を微調整することに集中すると、余分な筋肉緊張が消えて、独特の意識状態(境地)を感じる。

    このときの身体の実感は、充実して爽快。心的には静かで心地よい。

    このような状態を作り出すことが、本来の整体の目的であり、骨格に着目した目的は矯正にあるのではなく、骨格を意識化させ、動作感覚を修正することに必要な観点であったためだと考える。

    感覚というと、五感を思い浮かべるが、外界とのつながりは、五感によるものばかりではないと思う。

    例えば、雰囲気を感じるという場合の感覚とは、五感の何をもって感じているだろうか。

    目を閉じ、耳を塞いでも、人の近づく気配を感じることはできる。

    天気の変化を、体の変調として感じる人も多くいる。

    そのような、意識の深いところとつながっている感覚を考えると、単に、五感的に体を観察するだけとは違う価値観がでてくると思う。

     

    あるワークショップの講座で、講師がこのようなことを言っていた。

    あなたが画家であるならば、目が見えない人が感動するような絵を。

    あなたが、音楽家であるならば、耳が聞こえない人が感動するような音楽を。

    この言葉の意味に、おぼろげに共感できるこのごろである。

    私のクライアントに、毎日、深呼吸の練習をしている人が数人いる。

    深呼吸ができるようになれば、自身の精神状態にとって望ましい影響を持ちえると考えている。

    どのようにしたら深呼吸を会得することができるか、呼吸法の技法論に重点をおいているようだが、それはやや観点が違うと思う。

    技法としての深呼吸法を練習する際には、どのような意識状態なら深呼吸になるかにも、あわせて強い関心を抱かなければうまくゆかない。

    深呼吸とは息の仕方(方法)ではない。

    ある意識状態で再現される呼吸パターンである。

    つまり、自然と深呼吸になるような意識状態、内的身体設定を模索することが、深呼吸の練習ということだと考える。

    テニスの選手は、ラケットを持つ腕が長くなるという話を聞いたことがあります。

    そのようなことは起こりえることだとおもいますが、これは歪みなのでしょうか。

    歪みと言った場合には、肉体的な不都合を伴う意味合いがあると思います。歪みが原因になって、痛みなどの症状が発生しているといった具合にです。

    しかし、もしもその歪みが、その人の仕事や生活に良い影響を与えているかも知れない場合には、どうなのでしょう。

    ラケットを持っている腕が、反対側より長いという理由で、矯正すべきなのでしょうか。難しいテーマだと思います。

    先日、音楽家の方が治療にお見えになりました。

    身体を観察したところ、楽器を演奏していることにともなう、独特の歪みがあるのですが、お見えになった理由は追突事故による背部症状なのです。歪みは事故以前からあるでしょうし、事故以前はなんの自覚症状もなかったとすれば、見つけ出した歪みを、板金をするかのように修正することにためらいを感じます。

    何故かというと、修正することで、楽器が弾きにく感じる可能性があるからです。

    世間では、歪みは悪いもので、治すべきという短絡的発想が主ですが、そんな単純なものではないと考えています。

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