感覚というと、五感を思い浮かべるが、外界とのつながりは、五感によるものばかりではないと思う。
例えば、雰囲気を感じるという場合の感覚とは、五感の何をもって感じているだろうか。
目を閉じ、耳を塞いでも、人の近づく気配を感じることはできる。
天気の変化を、体の変調として感じる人も多くいる。
そのような、意識の深いところとつながっている感覚を考えると、単に、五感的に体を観察するだけとは違う価値観がでてくると思う。
あるワークショップの講座で、講師がこのようなことを言っていた。
あなたが画家であるならば、目が見えない人が感動するような絵を。
あなたが、音楽家であるならば、耳が聞こえない人が感動するような音楽を。
この言葉の意味に、おぼろげに共感できるこのごろである。