私のクライアントに、毎日、深呼吸の練習をしている人が数人いる。
深呼吸ができるようになれば、自身の精神状態にとって望ましい影響を持ちえると考えている。
どのようにしたら深呼吸を会得することができるか、呼吸法の技法論に重点をおいているようだが、それはやや観点が違うと思う。
技法としての深呼吸法を練習する際には、どのような意識状態なら深呼吸になるかにも、あわせて強い関心を抱かなければうまくゆかない。
深呼吸とは息の仕方(方法)ではない。
ある意識状態で再現される呼吸パターンである。
つまり、自然と深呼吸になるような意識状態、内的身体設定を模索することが、深呼吸の練習ということだと考える。