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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    開業鍼灸師として20年。治療の枠をこえ、よりよく生きるために心身のあり方について日々模索中
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    郡山市三穂田公民館での気功講座での話です。


    この日は、気功的に正しい姿勢をとる練習をしていました。

    正しい姿勢というと、誰もが胸を張って、背筋を伸ばした形をイメージしますね。

    でも、いわゆる良い姿勢をつくるには「形」を真似してもダメです。

    意識で胸を張って、意識で背筋を伸ばしても、良い姿勢にはなりません。

    詳しい説明が難しいですが、自然とそのような形になるようにしてゆくことがポイントであり、練習の課題です。

    自然に良い姿勢にするために、まず足関節、膝関節、股関節、手関節、肘関節、肩関節を意識で観察して、それらの関節の内的印象がそろうような身体技法を行います。

    内的印象とは、見た目の印象ではなく、実感として左右の関節の質感に感心を持つことです。

    不思議なもので、人によって、例えば、右足関節は太く硬い印象で、左の足首は細く思えるなど、左右の不揃い感覚があるものなのです。

    そして、このような内的感覚の不揃いを調整すると、自然と姿勢がよくなってゆきます。

    胸を張ろうとしなくても、背筋を伸ばそうとしなくても、各関節の感覚を均一化する内的作業をするだけで、自然に背筋がのびてゆき、心地よく「良い姿勢」に出来上がります。

    そうして出来上がった「良い姿勢」は、その姿勢を長く保つことが簡単です。気持ちが良いです。
    無理してそうしているのではなく、自然とそうなっているので、努力が要らないからです。

    このようなことは、とにかく体験してみないと分かりません。


    さて、前置きが長くなりましたが、この練習には面白い効果があることに気が付きました。

    この方法で良い姿勢にすることに取り組んでいる人を観ていると、姿勢が完成に近づくにつれ、その人が、「はっきり」と、そして「際立って」見えてくるのです。

    ちょうど「芸能人にはオーラがあって、周囲より目立つ」という話がありが、まさにそういう感じで、周辺の背景と、その人の存在のコントラストがどんどん際立って、目に鮮やかな印象、、目を引く感じになります。

    観ている側からすると、あまりにくっきり見えだしてくるので、なんだか自分の視力がよくなったような感覚になります。そのくらい、印象が変化してゆきます。


    人にはオーラがあって、「色」があったり、「光ったり」しているという種の話がありますが、この方法はきっとそういうものまで変化させるのではないか。

    そんなことを想像させる体験でした。






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    妊娠しても、流産をくり返す「習慣性流産」あるいは、「不育症」という病気があります。

    それを理由に来院されていた人が、めでたく出産との話が届きました。

    (簡単な経緯)

    妊娠しても初期の段階で流産になる経過を繰り返しているということで、紹介されて来院。

    この患者さんは、病院での定期的継続的な治療は受けていないようでしたので、まず、産婦人科で診察を受けていただきました。
    病院からは漢方薬が処方されました。(当帰者芍薬散)
    なお、それ以外の病院での治療などはとくにありませんでした。

    当院のカルテを振り返ると、その後10ヶ月にわたり、3クール(30回)の施術を行った記録になっています。

    鍼灸によって主に下肢の冷えを改善し、腹部の血行を改善させるような治療を行いました。

    治療を終了としたのは、「冷え性」が劇的に改善し、本人も「なんだか体質が変った」という強い印象を抱くに至ったからです。

    治療の期間は、前回の流産から月数があまりたっていなかったなどの事情もあり、婦人科の先生の助言もあり非妊なさっていました。

    治療終了後、数ヶ月で妊娠し、出産にいたったのだと思います。
    患者さんの話は必ずしも正確ではなく、とくに病院での診察の話などは、かなり曖昧になるケースが多いものです。
    ですから、よくなったとか悪化したという話もかなり検討が必要です。

    70歳代女性の方が、
    「先生、目がよくなって、手術の必要がなくなったのです。私はこれは鍼の効果だと思います」
    と会話を切り出しました。

    「どんな病名だったのですか?」

    「診断名は忘れましたが、年齢とともに起こる病気で、物が歪んだり、みえにくくなる症状で、眼科の先生には網膜にかぶった膜をはがす手術が必要だといわれていたのです」

    現実にどんな診断名だったのかはわかりませんが、調べてみると網膜前黄斑線維症なるものが、それに近いのかなと思われます。

    さて、この方は、しばらく眼科に通院されていたのですが、手術を勧められ、しかし家庭の事情で少しも入院などしていられない状況だったので、その後1年くらい眼科への通院はやめていました。

    その間、1週間に1回の割合で、鍼の治療に見えられていたのです。

    もっとも、目の症状を対象に治療を行っていたわけではなく、膝痛などの加療とともに、鍼灸の見地から全身的なバランスを改善することが目的でした。

    そうして、1年ぶりに眼科で診察を受けたら、1年前とまったく違う所見で、手術の必要などまったくないと言われたということなのです。

    患者さんが続けます。
    「この1年、眼科にはまったく行っていなかったし、その間は鍼だけです。それで手術の必要などない状態に改善したのだし、最近目もよく見える。これはどのように考えても鍼の効果だと思うのです」


    ご本人がそう考えていただけるならそれはありがたいことです。

    確かに、そのような可能性もあるでしょうね。
    私もそう受け止めたい。

    でも正確には、なんともいえない。
    話の材料が曖昧なので、判断ができないのです。
    みなさんはどのような印象をいだかれますか?

    ところで、この患者さんは、友人にこの話を随分宣伝しているようです。
    こうして世間話の中に「伝説」が生まれるのだと思います。

    出産後に、なかなか体重が減らないとか、むしろ増えてしまうような場合には骨盤の状態をチェックする必要があります。

    先日、紹介でいらした方は、出産以降むしろ体重が増加傾向だとのとこ。

    観てみると、骨盤の歪みは少ないが、姿勢の特徴も影響して食欲が旺盛でなかなかコントロールできない状況でした。

    そこで、骨盤を締める手技を行い、自宅でできる体操を2説明し、さらに耳鍼をして食欲を少しでも抑えるような方向へ治療を行いました。

    ところで、ダイエットとしての耳ツボはよく知られていますが、この耳のポイントは、刺激すれば痩せるというような効果ではなく、あくまでも食欲を我慢した場合のイライラ感などを軽減することが目的です。

    そのような効能を「ダイエット」というのは大げさだと思っていますので当院では耳ツボを「無料」のオプションとしています。

    ちなみに、この方には初日としては期待以上の効果があったようで、茶碗に半分だけ盛られたご飯の写真が添付されたメールが送られてきました。

    いろいろな報告メールをいただきますが、ご飯の写真は始めてでした。(笑)
    非常に恐怖な状況におかれ、救出されて安心したとたんに泣き出すという光景を、テレビなどでみたことがあると思います。

    人は、極端に緊張している状態では泣くこともできない状態があるのでしょう。

    逆に、「泣く」「涙を流す」というのは、あふれる感情のブレーカーのようなもので、その行為によって高まった感情のエネルギーを解放してあげることができるのだとも考えられます。

    今日は、治療を始めてしばらくすると、訳もなく涙が出てきて、治療を終えてもなかなか涙が止まらないという反応をしている患者さんがいました。

    そのようなケースは時々あるのです。

    そのような反応をねらって治療をしているわけではないのですが、身体の緊張がより深いレベルで弛む過程の中で、それまで抑えられていた感情の残骸のようなものが解放されて、涙がでるといような反応になるのではないかと思われます。

    涙がでたりする反応があると、本人はすこし戸惑い、涙の理由を考え出します。

    すぐに思いついた「辛い出来事」などを挙げて、「こういうことがあったあらでしょうか」と質問されることもありますが、解釈してもしかたがありません。

    なぜなら、それがまさしく正解なのかどうか、確かめようもないからです。

    さらに、解釈してアドバイスするような心理療法的分野は専門外です。


    ただ単純に、身体的緊張を弛めると、心的緊張が解放されることがある。

    このような関係性は、みなさんに是非知っていただきたいことです。

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