郡山市三穂田公民館での気功講座での話です。
この日は、気功的に正しい姿勢をとる練習をしていました。
正しい姿勢というと、誰もが胸を張って、背筋を伸ばした形をイメージしますね。
でも、いわゆる良い姿勢をつくるには「形」を真似してもダメです。
意識で胸を張って、意識で背筋を伸ばしても、良い姿勢にはなりません。
詳しい説明が難しいですが、自然とそのような形になるようにしてゆくことがポイントであり、練習の課題です。
自然に良い姿勢にするために、まず足関節、膝関節、股関節、手関節、肘関節、肩関節を意識で観察して、それらの関節の内的印象がそろうような身体技法を行います。
内的印象とは、見た目の印象ではなく、実感として左右の関節の質感に感心を持つことです。
不思議なもので、人によって、例えば、右足関節は太く硬い印象で、左の足首は細く思えるなど、左右の不揃い感覚があるものなのです。
そして、このような内的感覚の不揃いを調整すると、自然と姿勢がよくなってゆきます。
胸を張ろうとしなくても、背筋を伸ばそうとしなくても、各関節の感覚を均一化する内的作業をするだけで、自然に背筋がのびてゆき、心地よく「良い姿勢」に出来上がります。
そうして出来上がった「良い姿勢」は、その姿勢を長く保つことが簡単です。気持ちが良いです。
無理してそうしているのではなく、自然とそうなっているので、努力が要らないからです。
このようなことは、とにかく体験してみないと分かりません。
さて、前置きが長くなりましたが、この練習には面白い効果があることに気が付きました。
この方法で良い姿勢にすることに取り組んでいる人を観ていると、姿勢が完成に近づくにつれ、その人が、「はっきり」と、そして「際立って」見えてくるのです。
ちょうど「芸能人にはオーラがあって、周囲より目立つ」という話がありが、まさにそういう感じで、周辺の背景と、その人の存在のコントラストがどんどん際立って、目に鮮やかな印象、、目を引く感じになります。
観ている側からすると、あまりにくっきり見えだしてくるので、なんだか自分の視力がよくなったような感覚になります。そのくらい、印象が変化してゆきます。
人にはオーラがあって、「色」があったり、「光ったり」しているという種の話がありますが、この方法はきっとそういうものまで変化させるのではないか。
そんなことを想像させる体験でした。
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