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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    自己紹介:
    開業鍼灸師として20年。治療の枠をこえ、よりよく生きるために心身のあり方について日々模索中
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    当院は予約制ですから、当然、都合による予約の変更というのは受け付けております。

    しかし、常識を超えるような度重なる変更に関しては、場合によっては許容致しかねます。

    先日、当初の予定から数えて4回目の変更の相談がありました。

    毎回もっともな事情がおありなのですが、しかし少し考えると、前の予約変更の時点で、その事情はすでに予見できた話しと思われます。

    実は、このような予約変更を繰り返すタイプの方には、無意識が意図してそれを行っている場合があるのです。

    例えば、自分を印象づける行動として(いたずらで親の気をひく子供のように)、あえて行っている場合があると考えられます。勿論、本人にはそんな意識は全くありません。無意識の行動なのです。

    傾向としては独居で、知人が周囲に少なく、孤独感を感じているような環境であり、対面的にはとても礼儀正しく、律儀な印象を与えるような方にしばしば見受けられます。

    簡単に言えば「孤独感」があるために、自分により感心を持ってもらいたいのだと思います。



    「度重なる変更ですから、変更は今回までとさせていただきます。もしも次回、変更の必要があっても、応じかねます。当院では、そのような場合には以後の治療をお断り致します。」

    「....事情にかかわらずですか?」

    「以後、事情は考慮いたしません。このような度々の手数は迷惑です。円滑な運営の妨げになりますから。」

    「わかりました.....。」


    原点に返ってもう一掘り考えてみると、事情が発生して治療の予約が先延ばしに出来るのであれば、その人の抱える問題は、それほど「おおきなもの」ではないと考えられます。

    本当に苦痛であれば、少しでも早くに改善させたいでしょう。そういう場合にはスケジュールの優先順位も治療が最優先となるものではないでしょうか。
    少なくても、友人との買い物が優先ということはないでしょう。

    変更で何度も先延ばしして「嗚呼!、毎日苦痛でたまらないのです」などと訴えられても、その言葉を額面通りに受け取ることは出来ません。
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    新聞で読んだのですが、鍼灸の治療後に、死亡する事件がおこったってご存じでしかた?

    患者さんが雑談の中でそう尋ねてきました。

    私はその事件を知らなかったので、早速ネットで検索。


    読売オンラインより
    http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100109-OYO1T00609.htm?from=main3

    大阪府池田市の針きゅう院で昨年12月、患者の女性(当時54歳)がはり治療を受けた直後に体調不良を訴え、死亡していたことがわかった。

     池田署は、はり治療のミスが原因だった疑いがあるとみて業務上過失致死容疑で同院を捜索し、関係者から事情を聞いている。

     同署によると、女性は昨年12月15日、はり治療を受けた後に「気分が悪い」と訴え、院内のトイレで倒れているのが見つかった。翌16日朝、搬送先の病院で死亡した。

     司法解剖の結果、死因は脳に酸素が十分に供給されないことによる低酸素脳症で、同署は、はりが肺の周辺を傷つけた結果、呼吸不全に陥った可能性があるとみている。

    (2010年1月9日 読売新聞)


    日経ネットより
    http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20100109AT5C0803C08012010.html

    大阪府池田市内の鍼灸(しんきゅう)院で2009年12月、患者の女性(当時54)がはり治療を受けた直後に容体が急変し、死亡していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。大阪府警は治療中のミスが原因で女性が死亡した疑いがあるとみて、業務上過失致死容疑で同院を家宅捜索し、関係者から事情を聴いている。
     捜査関係者によると、女性は肩こりのため、同院に定期的に通っており、普段からはり治療を受けていた。昨年12月15日、はり治療を受けて同院を退出した直後、「気分が悪いのでトイレを借りたい」と引き返してきたという。その後、トイレ内で倒れているのが見つかり、救急車で近くの病院に運ばれたが、16日早朝に死亡した。(07:00)


    さて、報道からすると、警察では「気胸」を疑っているという印象を受けます。
    確かに、事故として「気胸」は考え得るケースですが、しかし、程なく倒れてしまうような重篤な気胸であるならば、胸痛や呼吸困難のような症状をさしおいて、単に気分が悪いというような症状であるものなのでしょうか?

    日経の方の記事では、鍼灸院を退出したあとに、トイレを借りに引き返してきたとあります。
    つまり、その時点では、気分が悪く吐きそうな「悪心」が主な症状だったと考えることができます。
    その時点で気胸を疑うような状況ではなかったことも推測できます。


    では、施術に関係があるとしたら、なにが起こっていたと言えるでしょうか。

    可能性としては、施術の後に起こりうる強い副交感神経亢進状態が考えられます。
    いわゆる「脳貧血」で気分が悪いというものです。

    この場合、血圧の低下、顔面蒼白、冷汗、悪心などが主な症状です。
    通常は、短時間でその状態は自然回復して、とくに悪影響を残しません。
    鍼灸臨床においては、普通に起こりえる想定内の反応です。

    しかし、きわめて希なケースとして、そのような症状が非常に極端に起こることも考えられます。
    自律神経の急激なシフトによって大幅な血圧の低下などのショック状態が起こった。
    それによって脳循環が低下して、脳が一定時間以上低酸素状態に陥った。

    この事件は、そんなところが理由なのではないかという気がします。
    真相解明はこれからですが、いずれにしてもきわめて特異なケースと思われます。
    1年を振り返っての雑感(1)です。

    まず昨年に引き続き、今年も乳がんのエピソードが増えました。当院においては2年間で4名です。少ない確率ではありません。
    今年後半になってまたあたらな患者さんがいましたが、この方は病院の精密検査を受ける前日に「是非触ってみて」とすすんで痼りを触れさせてくれました。
    現在、病院で抗がん剤による治療中ですが、よい結果につながっていただきたいと心から願っております。

    最近、子宮や卵巣、乳がんなど、癌が増えているといわれますが、以前からその要因の一つとして食生活が挙げられています。
    食の欧米化で、脂質や肉類などの摂取が多くなったことが疑われているわけです。

    私たちはなんとなく、脂質は血液どろどろにつながるとか、肉類は消化の段階で腸で有害物を作り出すとか、根拠に乏しいイメージが先行しますが、癌の原因をいうなら、おそらくそうではないでしょう。

    脂質や肉類などには、性ホルモン関連や成長ホルモン様物質、またはその材料が多く含まれていて、これを癌の発生が自然に高くなる年代になっても多く食べることで、癌の成長を助長するといったところがメインと理解しています。

    だからといって、菜食主義などの食養生に偏ればよい結果につながるでしょうか。
    おそらくそうとも言えないでしょう。

    ヒトが病気になるということは、食事もそうでしょうが、関与する多くのライフスタイルの要因があります。
    食事だけにターゲットを絞っても、効力は限定的と思います。
    新型インフルエンザの予防として、マスクをしている人がいますが、マスクには裏表があるのをご存じでしょうか。

    使い捨ての不織布マスクの場合、プリーツ(ヒダ状)になっていますが、片面は山側で、片面は谷側という具合になっています。

    鼻ワイヤーを天地方向の上と見たときに、プリーツの山側がマスクの外側となります。

    装着してみればわかりますが、そうすると、マスクの外側の山はすべて下向きになって、マスクの外側にゴミが溜まらない形状になります。

    裏表が逆だと、プリーツの谷が外になり、さらに谷が上を向いるので、折り目にゴミが溜まる形状になってしまうのです。
    ある患者さんの話しです。
    40度近い発熱で、病院を受診したら、インフルエンザではなかったというので、良かったと思いました。熱は2日くらいで解熱しましたが、この間、体の節々は痛み、とてもだるかったです。


    新型インフルエンザが懸念される現時点において、このような文脈はだれも抵抗なく受け入れ、「ああ、インフルエンザでなくてよかったね」と同意してくれることでしょう。

    でも、ちょっと考えると、一体何が良かったか不思議だと思いませんか?

    このケースにおいて、本人の経験した苦痛度は、おそらくインフルエンザとそんなに相違はありません。

    例えば季節的な強風で家が破損したときに「ああ、台風でなくてよかったね」と言うようなものです。

    ですから、「ああ、良かった」というのも、いかがなものかと。


    さて、それでも私は良かったのではないかと思える部分があります。

    それは、発熱です。
    人は時々発熱くらいした方が良いと私は考えるからです。

    発熱のほとんどは体が壊れた現象として発熱しているのではなく、身体が自らの機能をもって意図的に体温を上げています。

    これによって免疫系が活性化されます。

    また体温は筋肉などで作られますから、高熱は全身運動をしているのと同様で、代謝が高まった状態です。

    運動で筋肉を使う場合には、その人が得意とする部分しか使用されませんが、発熱となると、普段はあまり使わない筋肉までまんべんなく機能する。

    このようなことは、筋肉的な疲労の偏りを解消することに役立つかもしれません。

    自動車などもそうですが、たまに高速道路などを走って思い切りエンジンを回すと、その後エンジンの調子がよくなることがあるように、身体の機能も、フル回転させることで改善する要素があると考えます。
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