1年を振り返っての雑感(1)です。
まず昨年に引き続き、今年も乳がんのエピソードが増えました。当院においては2年間で4名です。少ない確率ではありません。
今年後半になってまたあたらな患者さんがいましたが、この方は病院の精密検査を受ける前日に「是非触ってみて」とすすんで痼りを触れさせてくれました。
現在、病院で抗がん剤による治療中ですが、よい結果につながっていただきたいと心から願っております。
最近、子宮や卵巣、乳がんなど、癌が増えているといわれますが、以前からその要因の一つとして食生活が挙げられています。
食の欧米化で、脂質や肉類などの摂取が多くなったことが疑われているわけです。
私たちはなんとなく、脂質は血液どろどろにつながるとか、肉類は消化の段階で腸で有害物を作り出すとか、根拠に乏しいイメージが先行しますが、癌の原因をいうなら、おそらくそうではないでしょう。
脂質や肉類などには、性ホルモン関連や成長ホルモン様物質、またはその材料が多く含まれていて、これを癌の発生が自然に高くなる年代になっても多く食べることで、癌の成長を助長するといったところがメインと理解しています。
だからといって、菜食主義などの食養生に偏ればよい結果につながるでしょうか。
おそらくそうとも言えないでしょう。
ヒトが病気になるということは、食事もそうでしょうが、関与する多くのライフスタイルの要因があります。
食事だけにターゲットを絞っても、効力は限定的と思います。
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