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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    開業鍼灸師として20年。治療の枠をこえ、よりよく生きるために心身のあり方について日々模索中
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    1年を振り返っての雑感(1)です。

    まず昨年に引き続き、今年も乳がんのエピソードが増えました。当院においては2年間で4名です。少ない確率ではありません。
    今年後半になってまたあたらな患者さんがいましたが、この方は病院の精密検査を受ける前日に「是非触ってみて」とすすんで痼りを触れさせてくれました。
    現在、病院で抗がん剤による治療中ですが、よい結果につながっていただきたいと心から願っております。

    最近、子宮や卵巣、乳がんなど、癌が増えているといわれますが、以前からその要因の一つとして食生活が挙げられています。
    食の欧米化で、脂質や肉類などの摂取が多くなったことが疑われているわけです。

    私たちはなんとなく、脂質は血液どろどろにつながるとか、肉類は消化の段階で腸で有害物を作り出すとか、根拠に乏しいイメージが先行しますが、癌の原因をいうなら、おそらくそうではないでしょう。

    脂質や肉類などには、性ホルモン関連や成長ホルモン様物質、またはその材料が多く含まれていて、これを癌の発生が自然に高くなる年代になっても多く食べることで、癌の成長を助長するといったところがメインと理解しています。

    だからといって、菜食主義などの食養生に偏ればよい結果につながるでしょうか。
    おそらくそうとも言えないでしょう。

    ヒトが病気になるということは、食事もそうでしょうが、関与する多くのライフスタイルの要因があります。
    食事だけにターゲットを絞っても、効力は限定的と思います。
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    新型インフルエンザの予防として、マスクをしている人がいますが、マスクには裏表があるのをご存じでしょうか。

    使い捨ての不織布マスクの場合、プリーツ(ヒダ状)になっていますが、片面は山側で、片面は谷側という具合になっています。

    鼻ワイヤーを天地方向の上と見たときに、プリーツの山側がマスクの外側となります。

    装着してみればわかりますが、そうすると、マスクの外側の山はすべて下向きになって、マスクの外側にゴミが溜まらない形状になります。

    裏表が逆だと、プリーツの谷が外になり、さらに谷が上を向いるので、折り目にゴミが溜まる形状になってしまうのです。
    ある患者さんの話しです。
    40度近い発熱で、病院を受診したら、インフルエンザではなかったというので、良かったと思いました。熱は2日くらいで解熱しましたが、この間、体の節々は痛み、とてもだるかったです。


    新型インフルエンザが懸念される現時点において、このような文脈はだれも抵抗なく受け入れ、「ああ、インフルエンザでなくてよかったね」と同意してくれることでしょう。

    でも、ちょっと考えると、一体何が良かったか不思議だと思いませんか?

    このケースにおいて、本人の経験した苦痛度は、おそらくインフルエンザとそんなに相違はありません。

    例えば季節的な強風で家が破損したときに「ああ、台風でなくてよかったね」と言うようなものです。

    ですから、「ああ、良かった」というのも、いかがなものかと。


    さて、それでも私は良かったのではないかと思える部分があります。

    それは、発熱です。
    人は時々発熱くらいした方が良いと私は考えるからです。

    発熱のほとんどは体が壊れた現象として発熱しているのではなく、身体が自らの機能をもって意図的に体温を上げています。

    これによって免疫系が活性化されます。

    また体温は筋肉などで作られますから、高熱は全身運動をしているのと同様で、代謝が高まった状態です。

    運動で筋肉を使う場合には、その人が得意とする部分しか使用されませんが、発熱となると、普段はあまり使わない筋肉までまんべんなく機能する。

    このようなことは、筋肉的な疲労の偏りを解消することに役立つかもしれません。

    自動車などもそうですが、たまに高速道路などを走って思い切りエンジンを回すと、その後エンジンの調子がよくなることがあるように、身体の機能も、フル回転させることで改善する要素があると考えます。
    鍼灸においても健康保険を扱うことができる病名があります。

    健康保険の手続きをするためには、その病名に該当することを証明するために、医師の診察を受けて同意書という書類にサインをもらう必要があります。

    保険が認めらるものは、整形外科分野のものがほとんどなので、常識的には整形外科にて同意書にサインをもらうことを考えますが、しかし、現実的には整形外科の医師は、鍼灸の同意書にサインをしたがりません。

    今日も、当院の患者さんがサインをもらった同意書を持参してきたのですが、受診をした整形では「鍼灸の同意書にサインをしてあげますが、以後こちらには一切来ない(絶縁)ということで」と嫌味をいわれたととのこと。

    まあ、整形外科の立場から言えば、そのような症状なら鍼灸ではなくウチ(整形)に来ればということになりますから、整形で同意書を求めるということは、あんたのとこはヤブだから鍼灸が良いと言わんばかりの行為とうけとるのしょう。

    そういう経緯が多々あるので、同意書をもらうときにはなるべく整形外科以外がお薦めですと患者さんには説明しています。
    整形外科で扱う様な症状であっても、同意書は何科の発行でも構わないのです。

    内科などで相談すれば、整形外科で相談するよりすんなり同意が得られるケースがほとんどです。
    鍼を刺すことにも技術があります。
    鍼師なら、鍼を素人より上手に刺すことはできますが、しかし感心できる技術をもっている先生は少ない。

    有名な先生であっても、意外に不器用な人が多く、逆に、こんなに下手なのに評判が良いものだと感心することもしばしばです。

    私がこれまでに感心した刺入の技術は中国人の先生によるものでした。
    二十数年前になりますが、脳卒中などの麻痺に効果があると当時話題になった「眼鍼療法」というのがあって、そのセミナーに参加した時の事です。

    人民服を着た高齢の、品のよい先生でしたが、目の周囲という、見た目にも痛そうな部位に、鮮やかに刺鍼してゆく。
    それは、刀を鞘に収めるがごとく、ごく当然に、ごく自然で、見ていてとても安心できる、痛々しいなどとはまったく異なる印象でした。


    さて、ゴルフでも野球でもそうでしょうが、思い通りに玉を打つには、どのように立つか、どのように動作するかのスタンスやフォーム重要です。

    鍼を刺すというようなことも小手先の操作だけでは限界があり、そのような身体操作が必要になる訳なのですが、その点に努力する鍼灸師はおそらく少ない。

    省みて、自身はどうなのかというと、あまり他を批評できるレベルにあるとも思いません。
    しかし、何が自分にとって取り組むべきテーマなのか、弱点を自覚し、継続的に向上を目指しています。
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