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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    2月6日のブログ 踵の痛み続き

    所見としては良くなっているが、本人は頑なに良くなったことを認めない。

    このままでは、本人が見切りをつけて、他を模索するだろう。

    経験上、効果は十分に上がってると確信している。

    そこで、心理的駆け引きをすることにした。こういうことも治療の一環である。

    「わかりました。私としては効果が上がっているといていますが、あなたがまったく良くなっていないとおっしゃるなら、その言葉を信じるしかありません。なによりあなたのお体なのですから、あなたのおっしゃる方が真実でしょう。今日で、治療を打ち切りましょう。効果が上がっていないなら、このまま継続するのは無駄です。」

    「えええ? もう1回受けてみます。それでよくならなかったら止めます。」

    「いいえ、効果を感じないなら、見切りも必要です。所見では、今までよりかなり良くなっていると確信します。しかし、このレベルでも症状の改善を感じないというなら、私の目指す方向性が間違っているということです。だとすればこのまま私の方針で続けても、自覚症状は変わらないでしょう。今日で止めましょう。」

    「ええ、でももう1回受けてみます。」

    「あなたがそうおっしゃるなら、ではもう1回行いましょうか。」

    それから3日後。入ってくるなり

    「奇跡です。症状がなくなりました。前回の治療のあとから症状がなくなり、装具もつけていません。なんで急によくなったのでしょうか」

     「急に良くなったのではなく、それまでの治療で少しづつ改善していたのです。でも、こういう症状は多少ぶり返したり、軽減したりすることがあるので、そのような経過が普通だと思っていたほうが良いでしょう。」

    何の変哲もないやり取りの中に、年季による駆け引きがあり、それは治療の方向性を左右する重要な要素なのである。

    この患者さんが、「よくなった」とひるがえったその理由がお分かりになるだろうか?

     

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    2月10日 郡山市立三穂田公民館で、市民学校として気功講座の講師をいたしました。(2回目)

    参加者向けに、その内容を備忘録としてまとめました。

    調身法

    正しい姿勢をとることは、気功において重要。

    正しい姿勢を練習する以前の問題として、まずは体の歪みを修正する方法を実習する。

    仰臥位(仰向けにねること)

    膝を立ててつま先をそらす その反対につま先をつけて踵をあげてみる>>>どちらの動作がやりやすいかを選択する>>>例) つま先をそらす方がよりやすい場合>>>踵をつけたままつま先をそらす 力まずに反らせるところまでそらしたら、5秒その状態を保持して脱力>>>10秒休みを入れて>>>2回目へ

    同様に膝を立てて、膝を左右に倒し動作を比較してやりやすい側を行う。

    同様に下肢を伸ばし、踵を伸ばす動作を左右で比較して、やりやすい側を行う。

     

    筋肉のコリをとるためのストレッチ

    ストレッチをするときには、伸びにくい筋肉を伸ばそうとするわけだが、無理に伸ばそうとする努力は、「伸びない」という感覚を発生させ、かえって伸ばしにくい。
    そこで、伸ばしていって限界にあたったら、左右に少し捻れ(角度)を与えると、限界と感じていた感覚が、変化してもっと伸ばせる感じになる。その感覚にのってさらに伸ばす。また限界を感じたら、角度を模索すると伸びる感覚が発生する。これを繰り返し、完全なストレッチを行う。

     

    調身法 立ち方

    腰幅に足を広げて立つ。このときにあしの裏側にそれぞれ3つのポイントを想定する。3つのポイントとは、足底で親指の付け根、小指の付け根、踵の中央である。その片側3点左右6点に、均等な体重配分になるうように立位をとる。また膝は張らずに上下のクッションが効く状態に。背骨を意識して頭からフックで吊らされているような感じの直線感をだし、やや前傾(角度として1-2度)にする。

    70歳台女性。半年まえから踵が痛む。整形に通院。起床時や、座位から立ち上がった最初に痛む。通常の歩行の時には痛まない。

    足裏の腱鞘炎だと言う診断で、痛みを軽減するために装具まで作ったが改善しないので、鍼の治療を受けたいと来院。

    足裏や踵には、腫脹や発赤なし。押して痛む場所もない。

    そのかわり下肢の数箇所に、押すと耐えられないほどの痛むポイント(トリガーポイント)がある。

    おそらく、踵や足裏に原因はなく、下肢にあるトリガーポイントが原因であると思われる。

    ところで、今回の話題は、その詳細ではない。

    この方は、なぜか改善した事実を認めたがらないタイプなのである。

    3回目の治療日

    「いかがですか」

    「ちっともよくなりません。治るのでしょうか?」

    「まだ2回ですからね、結論を出すのは早いと思います」

    「鍼だとすぐに結果が出るのかとおもっていました。前回の治療のあとはなんだか症状がなくなって、すっかり治ったかと思いました。装具も2日間しませんでした。でも今日は元に戻った感じです」

    「と、いうことは、前回の治療の後は少し良かったのですね?」

    「いいえ、治ってません」

    「いま、前回の治療の後は、治ったかのように思えたとおっしゃったではないですか?」

    「でも、今日は同じだから....先生!、治りますかねぇ 私?」

    「前回の後に効果を感じるようであれば見込みがあると思います。」

    「でも効かなかったのですよ」

    「先ほどの話だと効果があったと思いますが。まずは少しでも改善の兆しを認めて、ああ!1-2割良くなったかなとか、そういうことを積み重ねて治るものではないでしょうか。10あるものがいきなり0にはなりませんよ。」

    「だって、ちっとも良くならなかったのですから10は10のままです」

    「2日間装具をつけづに過ごせたのは、痛みが緩和されていたからでしょう?」

    「ええ、でもちっとも効かなかったのです。」

    これ以上のやり取りは不毛だと思い、ここで話題を変えた。

     

    この方には、踵や下肢の問題とは質の違うものがあるのだろう。

    よって、このまま踵の症状を対象とした治療を続けた場合には、おそらく治らない。

    治らないといって、病院や治療先を次々にかえる「ドクターショッピング」を繰り返す人には、このようなタイプの方が多い。

    ある程度高齢の方とお話をしていると、骨粗鬆症のことが話題になります。

    この前、整形の診察を受けたら、骨粗鬆症だといわれたと心配しているなどの話です。

    多くの人の話を聞いていて気がついたのですが、どうも骨粗鬆症には誤解があるようです。

    骨粗鬆症だから、自分は足腰が痛いのだと考えている人が多いのです。

    骨粗鬆症は、骨の強度が弱くなり、骨折などのリスクが高まるのは確かですが、日常の痛みとは無関係です。

    耐震強度が不足しているマンションが問題になりましたが、それと同じようなことです。

    地震がきたら危険だけど、通常時に問題は感じないのですね。

    骨粗鬆症は、これといって自覚症状を感じることはないのです。

    2月3日 郡山市立三穂田公民館で、市民学校として気功講座の講師をいたしました。

    参加者向けに、その内容を備忘録としてまとめました。

    1 気の説明

    2 気の感覚を実感する実技

    3 体を動かすのではなく、自然に動く感じとはどのような感じなのか、自発的動きを体験する実技

    4 手をなじませるように当てるということ その実技

    5 健康とはどのような状態なのか 気功をすることによって得られる健康とは

    ここでは(5)の、健康とは...の要点を書きたいと思います。

    気功をすると、元気になるとか病気が治ると言われています。また風邪をひかなくなるというような話もありますが実際はどうでしょうか。

    そのような話をするには、まず健康とはどのような状態なのかを考えなければなりません。

    世間では、たとえば悪くなった食べ物を食べても、おなかを壊さないようなことを、胃腸が丈夫だといいます。

    しかしそいういう常識は、間違っているのではないでしょうか

    そもそも、悪いものを食べて嘔吐や下痢という正当な反応が出せない体というのは、むしろ異常です。それをあたかも頑丈のように思うのは錯覚です。

    おなじような意味で、風邪を引いたら熱をだすような反応が正当です。

    しかし、高熱を出すような人の方が体が弱いと言われる。

    つまり、世間でいう丈夫とは、単純に異常に反応しない体のことを言っているだけで、それが丈夫だとか健康というのとは、まったく関係がありません。

    病気に正しく反応できるからだは健康です。

    風邪をひいても、きちんと熱がでて、てきぱきと経過するなら、そういう体は健康であると捉えます。

     

    気功をすると、体の反応がよくなるということは事実です。

    それは、悪いものを食べたらすぐに嘔吐して、下痢をする体になるということです。

    風邪をひいたら高い熱が素直にでる体ということです。

    このような考え方を知っておかないと、体の変革はできません。

    体のことについて、当たり前だとおもっている常識を見直して、新しい健康の考え方を一緒に考えてみましょう。

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