忍者ブログ
鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
2025 . 10
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • カレンダー
    09 2025/10 11
    S M T W T F S
    1 2 3 4
    5 6 7 8 9 10 11
    12 13 14 15 16 17 18
    19 20 21 22 23 24 25
    26 27 28 29 30 31
    フリーエリア
    最新CM
    [10/01 ともつん]
    [11/09 三節]
    [08/15 三節]
    [07/24 ともつん]
    [06/05 ともつん]
    最新TB
    プロフィール
    HN:
    haripo
    性別:
    男性
    職業:
    鍼灸師
    趣味:
    ボディーワーク研究
    自己紹介:
    開業鍼灸師として20年。治療の枠をこえ、よりよく生きるために心身のあり方について日々模索中
    バーコード
    ブログ内検索
    カウンター
    アクセス解析
    ×

    [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    朝からうれしい電話とメールがそれぞれ1件。

    電話は、治療のキャンセルの申し出。
    キャンセルがそんなにうれしい話?

    このケースは、家で家事をしていたら筋を痛めたみたいで、体をある方向に動かすと腰が痛むというので予約をいただきました。

    その方は、その日より2-3日まえに治療に来ていたので、およその体のバランスなどの状態は想像できます。

    本人はすぐに治療を希望でしたが、予約状況の関係で2日後の予定になっていました。

    その電話の際に、「おそらく、2日経つころにはすっかり良くなる可能性が高い」と説明していまして、まさに予想通りの経過により、予約のキャンセルとなった次第です。


    メールは、治療を受けて帰宅された直後に発信されたものです。

    股関節などに痛みがあるということで、生まれて初めて鍼や矯正などの治療を受けられました。

    治療が終わった直後では、自覚症状があまり改善しておらず、本人も効果について懐疑的な印象だったと思います。

    ですが、治療を行った私の観察では、治療の狙い通りに体が変化していると観ていましたので、1-2時間後になれば痛みなどの症状に改善が期待できると説明していまして、まさにその通り、帰宅するころになったら効果がとれも実感できたという、経過報告のメールでした。


    体が良くなるためには、変化の手順や時間的な経過が必要だと考えています。

    それらを十分に考慮して、体を観察すると、とても巧妙な治癒の流れが見られることがあるものです。
    PR
    最近、私は右膝に違和感を感じます。
    正座のように膝を深く曲げようとするときに、こわばりを感じ、また膝を適当に曲げたところでコリっと音がするのです。

    原因は明白です。
    右膝に負荷がかかるような姿勢を頻繁にとっているからです。

    具体的にいえば二つの負荷があります。
    一つ目は体重の負荷。
    右に加重をかけることが極めて多い。

    もう一つは、角度の負荷。
    右足をやや後方に引いて、膝を極端に伸ばした状態にしていることが多い。

    これら二つの悪条件により、膝とその周辺の組織に疲労が蓄積して、こわばりが生じているのです。


    今の段階では、膝の故障とまではいえません。

    しかし、この段階を長く放置すると、将来的に膝に水が溜まるなどの具体的な障害に発展することは十分に考えられます。


    実際に、膝の痛みなどの問題で来院する人の多くには、同じようなパターンが見られます。

    外傷など、とくに思い当たる過去がなく、自然におこったと思えるような膝痛の多くは、偏った負荷の結果です。

    痛み止めなどで痛みをとれば治るというものではなく、どうして偏った姿勢をるのかなど、日常の動作を検証し、これを改善しなければ、また痛み(障害)を繰り返す結果になります。

    私も誤った膝への負荷癖を修正して、将来、膝が痛まないように心がけようと思うこのごろです。


    70歳代男性。
    10ヶ月ぶりの来院。

    話によると、半年前に急性心不全で意識不明となり、1ヶ月ほど入院していたとのこと。

    なお、検査では心臓そのものには異常は見つからなかった。

    興味深い話として、それ以来肩こりや腰痛をあまり感じなくなったという。

    体を拝見してみると、以前は癖のようにあり続けた身体の歪みが大変少ない。

    意識不明の数日間で、歪みの原因の筋肉などの慢性緊張がすっかりリセットされ、結果としてアライメントが改善されたのだうか。

    患者さんとの会話から

    健康とは、いろいろ工夫して、良いと言われる方法をどんどんおこなって、それでやっと実現するというものではありません。

    生命は、良い健康の状態が基本の姿であり、それがニュートラルな状態です。

    では、どうして不健康な状態があるのかといえば、生活のスタイル、通常の心身の使い方に、健康を害するマイナスな使い方があるから....それがもっとも大きい。

    ですから、健康になるためには、健康にとってマイナスにはたらく、生活スタイル、心身の使い方を反省して、これを改めることがもっとも重要です。

    新たな方法論や手法を加えて必死に努力するのではなく、今までのダメと思える部分を引いてゆくのですね。

    そうすれば、本来の当たり前な姿がでてくると思います。


    健康法というものがあるとすればは「引き算」です。

    方法を加えて「足し算」にしてはいけません。


    産後の自律神経失調

    産後には、「産後の欝病」のように全く気力がなくなり、通常の生活ができなくなるケースはよく知られています。

    そこまで重症でなくても、もっと身近にあるのが自律神経失調状態です。

    症状は、頸や肩のこり、眩暈(ふらつき、ふわふわ感)、吐き気、便通異常、不眠など様々です。

    これらは、育児や家事などの心的疲労と肉体疲労の継続的な負荷によって起こるものだと考えられます。


    さて、産後自律神経失調の治療の着眼は、頸部の緊張をどのように緩和させるかにあります。

    「肩こり」はいうまでもなく、眩暈感や吐き気などの原因も頸部の緊張にあると考えられるからです。


    まず、「眩暈(めまい)感」ですが、これは頸部の筋緊張により首の動脈が軽く圧迫され続けることで、軽い脳貧血(脳循環障害)が頻発するのだと思われます。

    同じく吐き気も、頸部の筋緊張が迷走神経を刺激することによって起こると考えます。


    実際に、マッサージなどで頸部を軽く弛めると症状は軽減されます。

    頸部や肩部を蒸しタオルで温めたりすることも効果的です。

    風邪の漢方薬として一般に知られている葛根湯も、頸部を弛める効果がありますので、有効な場合があります。


    いずれにしても、このケースには鍼灸の治療により改善が期待できます。

    お困りの方は、一度お近くの鍼灸院へご相談ください。

    前のページ 次のページ
    Copyright © 凛として爽やかな心身のために仕事してます。 All Rights Reserved
    Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
    忍者ブログ / [PR]