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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    性別:
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    鍼灸師
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    ボディーワーク研究
    自己紹介:
    開業鍼灸師として20年。治療の枠をこえ、よりよく生きるために心身のあり方について日々模索中
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    当院は、所要時間によって料金を算定させていただいております。
    正直にいうと、これは「ある傾向のある方」を牽制することを念頭に定めたものです。

    一通り治療が済み、はい終わりですという段になって、「ああ、そういえば、今日は肩がちょっと痛くて、ついでに診てもらえますか?」という、確信犯的に、オマケを求めるタイプ。
    これがある割合にいるものなのです。

    このタイプは、「ではそれは次にしましょう」などという提案には、断じて不満です。それは、実のところ自分を特別扱いしてもらいたいという潜在的な欲求があるからだと思われます。

    でも、そのような人だけを「特別扱いする理由」など、なにもありません。
    むしろ、全体の進行を遅滞させる悪しき障壁です。

    そこで、時間算定なら、平等性があると思い、そう定めたわけです。追加の要求には、追加の料金が発生する。これは当然のことですから。

    1回いくらの定額ではなく、時間算定ということになると、そのような必然性のない「オマケ」の申し出は、まずなくなります。
    料金が発生しては「特別扱い」ではなくなってしまうからでしょう。


    世の中、要領の良い人というのはどこにでもいます。
    でも、要領の良い人や図々しい人だけが特をするのでは納得がゆきません。
    当院は、むしろ良心的な人を優遇できる枠組みを、つねに思案しています。
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    二ヶ月前に不妊治療に1度訪れた方です。
    病院での不妊治療を行ってきたが妊娠に至らないという話でしたが、めでたく妊娠の報告がありました。
    「なんだか不思議だけど、おもいもかけず妊娠に至った」という感想を述べていました。


    ところで、今回はあらたな相談です。
    追突交通事故でむち打ちになったというものです。

    病院に通院していますが、整形外科では妊婦の治療に逃げ腰。
    妊婦というだけで「専門外」という扱いなのですね。

    鎮痛剤や筋肉弛緩剤などの薬の服用も避けたい。
    低周波などの理学治療にも慎重。
    なかなか効果的な治療が受けられずに、症状がつらく困っているとのことでした。

    私は産婦人科の病院で、妊娠中の様々な症状を緩和する治療を担当していますので、経験上このような症状には「鍼」が有効であり、かつ、妊娠に悪い影響を与えないと考えています。

    計画的に治療を行えば、症状はきっと軽減することでしょう。
    当院は、多少説明の難しい場所にありますので、初めての方は道に迷う場合があります。

    ですから、電話で説明する場合には明確なポイントを説明しています。

    「○○の交差点をご存じですか?」

    「はい 知っています」

    「では、そちらから来た場合には、それを左折してください。左折したら信号機を数えてください。4つめの信号機をもう一度左折していただきます。」


    信号機を4つ数えて曲がる。このシンプルなことができない人がいます。

    迷う方は、4つ目の信号機を確認しながら、それを曲がらずに通り越すか、なぜかその手前で曲がっている。

    そして、電話を入れてきます。

    「迷ったのですが」

    「4つめの信号は分かりませんでしたか?」

    「3つ目で曲がったのです。」

    「では、戻って、4つ目を曲がってください。」

    「そうしてみたのですが、迷っています。」

    「では、今何がみえますか?」

    「4つ目の信号を通り越したところの橋がみえます」


    意味不明です。

    なぜ説明通りに4つ目の信号を曲がらないのでしょうか。

    意図せず迷っているのではなく、あえて迷っているとしか言いようがありません。

    さらに、ほとんどの場合、大幅に予約時間に遅れている。

    普通に迷った人は、予約時間の直前に迷った連絡が入ります。

    しかし、このタイプの人は、予約時間から10分から20分経過したころに連絡がはいります。

    これまでの経験から、このタイプの人は、話の理解力や判断力が独特なのだと思います。


    治療にはお互いの信頼関係が必要です。

    また治療を受ける患者にも一定の能力が必要で、話の理解力なども重要な要素と言えます。

    このタイプは当院として受入不可と言わざるを得ません。
    第一子出産後3年半。

    二人目がなかなか妊娠に至らないということで2ヶ月前より通院されていた方から、妊娠の報告がありました。

    自律神経が副交感神経に偏り過ぎることによって、代謝が低下するタイプであったので、これを修正する観点で加療をおこないました。

    一般に二人目不妊などといわれていますが、私の扱ったケースでのみ話をすれば、帝王切開などをしているケースに多い印象を受けます。

    おそらく、手術の瘢が体を刺激するトリガーとなって、部分的に興奮状態が続くと、それに拮抗するように副交感神経が高まり、バランスを均衡しようとするが、その状態が長期に継続して、副交感神経異常興奮となり結果的に代謝が停滞するのではないかと考えています。




    多嚢胞性卵巣症候群および高プロラクチン血症で病院での不妊治療と、鍼灸の治療を併用していた患者さんがいました。

    およそ半年間の治療を行いましたが、基礎体温のグラフは理想な形にならず、むしろ、グラフの形状が悪くなっていると自己申告するので、患者さんと話し合って、治療を中断して様子を見るという選択に至ったケースでした。

    それから1年くらい音信不通でしたので、どうしたか時々気になっていましたが、先日、なんと赤ちゃんを抱いてひょこり来院。出産したので挨拶にみえられたのです!。

    話を聞いてみると、「鍼灸の治療を中断しましょう」という話の直前に人工受精を受けていたのですが、実はそれが成功していて、結果的として中断ではなく、治療完了だったというサプライズな顛末。

    このケースは教訓になりました。

    基礎体温のグラフへの重み付けです。

    グラフが改善してこない症例でも、もっと多角的に状況を考え、治療の継続や中断の判断をしなければならないと気持ちを新たにしました。
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