今年は新型インフルエンザの騒ぎが印象的でした。
最近になってやっとその予防接種の話しがでてきていますが、今から接種することが、本当に必要でしょうか。
この周辺の小学校などでも流行により相次いで学級閉鎖になっている話しを耳にします。
すでにかなり感染が広がっているわけです。
多くの方にはいくつかの誤解があるような印象を受けます。
まず第一に、感染しても、かならず発症するとは限らないということについての認識です。
それと気づかない程軽症か、まったく無症状の場合もあり、健康な成人の場合、この割合が大多数と考えられます。
「ああ、私は病気だ」となるのは、感染者の一部です。
しかし多くの人は、感染したら発症するものだと考えている割合が多いと思われます。
人口に占める発症者の割合は、報道などの数字から現在のところ全年代で10%くらいです。
発症者の背部には、その何倍もの無症状の感染者がいるということになりますので、正確な数字はわかりませんが、もうかなりのヒトが感染済みということが推察されます。
11月末の新聞報道の数字から5歳から14歳までの年代ではなぜか発症者割合が高く、その年代人口の50%がすでに発症となっています。
そう聞くと、「ああ、子供はかかりやすいから用心が必要」と短絡的に思ってしまいます。
しかし、ここですこし冷静に考えると、その年代であたらな発症者がでることは、今後は低いということになることがわかります。
なぜなら、その年代の発症者がすでに5割になるということは、感染したが発症しなかった感染者も、おそらくかなりの割合存在して、つまりそろそろ「感染すべきヒトはほとんど感染しました」という状態が近いことになるからです。
率直に、これからのタイミングで予防接種が必要とは思えません。
次に多い誤解は、予防接種すると、インフルエンザにならない(感染しない)ということです。
インフルエンザの予防接種は、発症した場合に、症状を軽症化することを期待するものであって、予防接種をしていても感染はします。
学校の父兄などでは、予防接種をしない選択に、「病気を媒介して感染をひろげるつもりか!」と非難するような話しもあるようですが、これは、予防接種をしていても差があるものではなく、予防接種は感染拡大の防止には一切つながりません。
あくまでも「個人のため」のものと認識してください。
現在知られている数字だけから言えることは、今回の新型インフルエンザは、当初心配された程、タチの悪いものではなく、通常のインフルエンザより死亡率などはかなり低い可能性が出てきています。
また症状も軽症のことが多いようです。
この辺をわきまえて、新年はあらたな気持ちで迎えたいものです。
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