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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    開業鍼灸師として20年。治療の枠をこえ、よりよく生きるために心身のあり方について日々模索中
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    通院中の方から、このような感想メールをいただきました。


    いつもお世話になっております。

    私は婦人科系を改善したくてそちらにおじゃましておりますが、帰りには体が温まっていて左右差も改善されていて、
    たぶんそのためだと思いますがものすごく、声によい影響を感じます。
    婦人科系の変化は、体温を計るなどして、目で見ないとよくわからないことですが、
    声の出やすさは発してみればすぐに感じられることなので、鍼に行くのが楽しみです。
    本来の理由とは違ってしまいますが。


    この方は、声楽のお仕事をなさっているので、声の出しやすさという点で、ご自分のコンディションを敏感に感じ取るのだと思います。

    鍼灸などの治療は、「病気を治す=故障の修理」ではなく、体の能力を発揮させることに目的があります。
    その人のポテンシャルを引き出すというイメージです。
    それが、治癒能力に及べば病気も回復するのでしょう。

    ですから、治療後に何かが「やりやすい」「能力がより発揮できる」実感が伴うのであれば、治療はうまくいっていると言えます。
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    患者さんの話は必ずしも正確ではなく、とくに病院での診察の話などは、かなり曖昧になるケースが多いものです。
    ですから、よくなったとか悪化したという話もかなり検討が必要です。

    70歳代女性の方が、
    「先生、目がよくなって、手術の必要がなくなったのです。私はこれは鍼の効果だと思います」
    と会話を切り出しました。

    「どんな病名だったのですか?」

    「診断名は忘れましたが、年齢とともに起こる病気で、物が歪んだり、みえにくくなる症状で、眼科の先生には網膜にかぶった膜をはがす手術が必要だといわれていたのです」

    現実にどんな診断名だったのかはわかりませんが、調べてみると網膜前黄斑線維症なるものが、それに近いのかなと思われます。

    さて、この方は、しばらく眼科に通院されていたのですが、手術を勧められ、しかし家庭の事情で少しも入院などしていられない状況だったので、その後1年くらい眼科への通院はやめていました。

    その間、1週間に1回の割合で、鍼の治療に見えられていたのです。

    もっとも、目の症状を対象に治療を行っていたわけではなく、膝痛などの加療とともに、鍼灸の見地から全身的なバランスを改善することが目的でした。

    そうして、1年ぶりに眼科で診察を受けたら、1年前とまったく違う所見で、手術の必要などまったくないと言われたということなのです。

    患者さんが続けます。
    「この1年、眼科にはまったく行っていなかったし、その間は鍼だけです。それで手術の必要などない状態に改善したのだし、最近目もよく見える。これはどのように考えても鍼の効果だと思うのです」


    ご本人がそう考えていただけるならそれはありがたいことです。

    確かに、そのような可能性もあるでしょうね。
    私もそう受け止めたい。

    でも正確には、なんともいえない。
    話の材料が曖昧なので、判断ができないのです。
    みなさんはどのような印象をいだかれますか?

    ところで、この患者さんは、友人にこの話を随分宣伝しているようです。
    こうして世間話の中に「伝説」が生まれるのだと思います。

    非常に恐怖な状況におかれ、救出されて安心したとたんに泣き出すという光景を、テレビなどでみたことがあると思います。

    人は、極端に緊張している状態では泣くこともできない状態があるのでしょう。

    逆に、「泣く」「涙を流す」というのは、あふれる感情のブレーカーのようなもので、その行為によって高まった感情のエネルギーを解放してあげることができるのだとも考えられます。

    今日は、治療を始めてしばらくすると、訳もなく涙が出てきて、治療を終えてもなかなか涙が止まらないという反応をしている患者さんがいました。

    そのようなケースは時々あるのです。

    そのような反応をねらって治療をしているわけではないのですが、身体の緊張がより深いレベルで弛む過程の中で、それまで抑えられていた感情の残骸のようなものが解放されて、涙がでるといような反応になるのではないかと思われます。

    涙がでたりする反応があると、本人はすこし戸惑い、涙の理由を考え出します。

    すぐに思いついた「辛い出来事」などを挙げて、「こういうことがあったあらでしょうか」と質問されることもありますが、解釈してもしかたがありません。

    なぜなら、それがまさしく正解なのかどうか、確かめようもないからです。

    さらに、解釈してアドバイスするような心理療法的分野は専門外です。


    ただ単純に、身体的緊張を弛めると、心的緊張が解放されることがある。

    このような関係性は、みなさんに是非知っていただきたいことです。

    70歳代男性。
    10ヶ月ぶりの来院。

    話によると、半年前に急性心不全で意識不明となり、1ヶ月ほど入院していたとのこと。

    なお、検査では心臓そのものには異常は見つからなかった。

    興味深い話として、それ以来肩こりや腰痛をあまり感じなくなったという。

    体を拝見してみると、以前は癖のようにあり続けた身体の歪みが大変少ない。

    意識不明の数日間で、歪みの原因の筋肉などの慢性緊張がすっかりリセットされ、結果としてアライメントが改善されたのだうか。

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