ゆるむ しまるのリズムは、自律神経の交感神経 副交感神経の作用と考えられます。
活動モードの交感神経 しまる
休養モードの副交感神経 ゆるむ
一番短いリズムとしての 「ゆるむ しまる」 は呼吸です。呼吸では、吐くときにゆるみ、吸うときにしまる。
自律神経失調状態や心身症の方には、呼吸が苦しい(息苦しい)感じ、胸が苦しい感じなどの症状がよくありますが、これは呼吸による「ゆるむ しまる」のリズムが変調して呼吸と同期していないためだと考えます。
次のリズムはその人なりの、作業と休憩におけるリズムでしょうか。作業によってしまりすぎると疲れた実感になる。そこで休憩をいれると、ゆるんでくるので、また作業ができるという具合です。
1日のリズムでは睡眠と覚醒でしょう。時間軸を大きくみれば、月ごとのリズム、季節ごとのリズム、いくつものリズムによって、ゆるんだりしまったりくりかえしている。大病をすると、3年くらいかけて落ちつく感じがあるので、そういう周期のリズムもあるかもしれません。
体調を整えるということは、つまりはこの「ゆるみ しまり」のリズムをきっちり明確に打ち出すということともいえます。痛みをとるとか、歪みを正すということは、それが目標ではなく、「ゆるむ しまる」の望ましいリズムを回復させる手段として行うものだと考えます。あくまでも身体本来のリズムを取り戻すこと。
さて、女性の場合には、生理周期による「骨盤のゆるみ しまり」を問題にする傾向がありますが、まずは身近な着眼点として、呼吸パターンはどうなのかという点から着手すべきでしょう。最近では息を詰めている(止めている)人が多い感じです。そういう場合は呼吸によっての骨盤の「ゆるみ しまり」も活発とはいえません。まずは呼吸パターンを改善する取り組みを行う。
同時に、睡眠と覚醒のパターンへの取り組みを行う。生理周期における骨盤のパターンは、それからですね。
最近話題の骨盤を操作すると痩せるとか太るとかいう話も、骨盤を単純に操作すればよいと言うものではなく、このようなリズムを視野にいれてデザインしないと結果につながらないわけです。