ハリポ鍼灸室は、予約制でマンツーマンの治療をお約束しています。
マンツーマンで治療を行うという性質上、一日の定員は8-10名程度となります。
このため、状況によっては予約がとりにくい場合もあります。
予約状況はこちらでご覧いただけます。
http://info.haripo.net/
参考までに、下記は、ある一日の実際のスケジュールです。
=====午前=====
60代 女性 膝関節痛
30代 女性 不妊治療
50代 女性 通常往診 末期癌による愁訴緩和
80代 男性 保険往診 脳卒中後リハビリマッサージ
=====午後=====
40代 男性 ストレスによる不定愁訴 自律神経失調
10代 女性 腰部背部痛 (スポーツ由来)
20代 女性 不妊治療
40代 男性 不妊治療 腰部下肢痛
30代 女性 不妊治療
30代 女性 不妊治療
私は以前、個人病院ではたらいていました。
外来の理学療法が主な仕事で、毎日本当に多くの患者さんに対応していました。
助手の期間も含め、7年程度在籍していましたが、その間に担当していた患者さんで、何らかの理由でお亡くなりになれれたのは1名だけでした。
私は開業以前までは、鍼灸は「死」からはいささか距離のある、病気なら「初期の段階」に対応するものだと思っていました。
しかし、現実はそうでもありません。
毎年のようにかなり深刻な相談がよせられ、引き受ける場合には、鍼灸にできることをきちんと理解していただいた上で対応させていただいております。
さて、たとえば癌など余命宣告をうけたような場合には、代替療法などに活路を見いだす傾向があります。
そのような中で「鍼灸」も選択枝になってくるのでしょうが、そのような状況に至っては「特定の苦痛の緩和」などに限定した場合に効果があるといえる範囲だと理解しています。
プロラクチンというのはホルモンで、乳腺に働きかけて母乳を作らせるというのが主な役目です。
母乳を作らせるホルモンなので「催乳ホルモン」などとも言われています。
プロラクチンは「妊娠中から産後」にその値が高くなります。これは正常な現象です。
しかし、なんらかの原因で通常でもこのホルモンの値が高い人がいます。
この状態を高プロラクチン血症といいます。
高プロラクチン血症になると、生理が不順になったり、生理がなくなったりします。
不妊症や流産を繰り返す原因にもなります。
高プロラクチン血症の原因として甲状腺機能低下症というのがあります。
甲状腺とは喉にあるホルモンを分泌する器官で、体の代謝を上げるような働きを担っています。
高プロラクチン血症と甲状腺機能低下症。
一見関係のないように見える二つがどのように関係するのでしょうか。
その答えの鍵は、脳が甲状腺へ「もっとホルモンを出しなさい」と伝える甲状腺刺激ホルモンTRHです。
このホルモンは同時にプロラクチンの分泌も刺激するのです。
甲状腺に病気があり、甲状腺の機能が低下していると、甲状腺からのホルモン量が減ってしまいます。
脳は甲状腺からホルモンをもっと出させようとして、甲状腺を刺激するホルモンをたくさん出します。
これが同時にプロラクチンも分泌させ、高プロラクチン血症となってしまうというわけです。