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鍼灸師ハリポのコラムです。開業鍼灸師としての日常や、週1勤務の産婦人科での経験を。
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    開業鍼灸師として20年。治療の枠をこえ、よりよく生きるために心身のあり方について日々模索中
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    不妊治療で通われていた方から、妊娠報告のメールをいただきました。

    >今は妊娠8週目に入りました。
    >絶対、あの腰痛バンド、効果あったと思います。

    まずは、おめでとうございます!


    さて、彼女は腰痛バンドといっていますが、ベルトは腰痛治療が目的ではありません。
    また、特別な「子宝ベルト」があるわけではないのです。


    当院では、不妊治療の中で、必要と思われる方に「骨盤を特定の時期に固定する」指導を行っています。

    骨盤は生理周期によって、弛む時期と絞まる時期があります。
    簡単にいえば、生理時期には骨盤が弛み、排卵時期には骨盤がもっとも締まります。

    そのような骨盤周期に注目し、適切な時期に骨盤を固定することで、生理的開閉リズムを調えることを目的とします。
    それによって、骨盤内臓器である子宮や卵巣などの血流を改善し、機能向上などをねらうわけです。

    いうなれば「周期骨盤療法」

    この方の実感のように、これはかなり有効な方法ではないかと考えています。

    今後も事例を増やし、随時、報告して行きたいと思います。
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    鍼灸の効果にも個人差があって、レスポンスがよくないタイプから、きわめて良いものまで様々です。


    さて、そういう中には「良い」を通り越して、過剰に反応するタイプというのがあります。

    過剰なタイプは、神経質な感じの人に多く、いわば一種のヒステリー症状と考えることができます。

    体質として過敏というわけではなく、そのときの精神状態等が背景にあって、その結果として過剰に反応するのだと思われます。


    では、全部がヒステリー的かといえば例外があります。

    それは、感受性が能力として繊細なタイプです。
    私はこれをアート体質 (芸術家体質)と名づけました。

    例えば、音でも絶対音感というのがあるでしょう。
    音楽家やピアノの調律師のように、通常の人では判別できない音の周波数の違いを識別できる能力ですね。
    感覚の感度が、普通の人と違う。

    アート体質は、ヒステリー的に無差別に騒しくバンバン反応するのではなく、治療としての入力を、自分の身体反応で感受して「ああ!、これは良い」とか「これは、気持ちが悪い」をきちんと識別します。

    その識別は、治療を提供する側からみても的確で、尊敬に値します。

    しかし、本人は、周囲の状況に身体がリアルに反応するので、とても不便を感じたり、極端な場合には、社会に適応しにくい現実があるようです。
    「なんだか、自然に顔がニヤニヤした感じになります」

    急性の腰痛で来院された方が、帰りがけに述べた感想です。

    「ニヤニヤした感じ」のニュアンスを説明するのは難しいですが、ニヤケの程度としては、おいしいものを食べて思わず笑みがでた、そんな感じでしょうか。

    そして、

    「なんだかか身体が温まって、この辺が汗ばむ感じになって、ふわーーと軽い感じになって、ああ、身体に何か起こっているのーって感じです!」

    つまりは、なんだかわからないけど、様々な身体反応が次々に発現して面白かったということなのですが、これは私にとって最大のほめ言葉です。

    効果以上に、何かに感動していただければ、とてもうれしいです。
    鍼灸の臨床の現場で、偶然発見する機会が多いのが「帯状疱疹」です。

    「ここが痒いのですが、何かなっていますか?」と患者さんから質問され、診てみると帯状疱疹であるとか、治療のために服をまくると、そこに帯状疱疹(らしき)発疹があるという次第です。

    帯状疱疹は、水疱瘡と同じウイルスで、過去に罹患した水疱瘡のウイルスが潜伏していて、これが発症すると言われます。

    今日も、腰をまくったら、そこに帯状疱疹らしき発疹群のある方に遭遇しました。

    「これ、痒かったり、ピリピリ痛かったりしませんか」

    「ええ、そんな感じです」

    「このあと皮膚科を受診することをお勧めします。この発疹は帯状疱疹の疑いがあります」

    「えーー! 鍼やお灸でなおりませんか?」

    「帯状疱疹の痛みや痒みに対して、これを緩和する方法は鍼灸でもあります。でも、まずは皮膚科などを受診して診断してもらうことが先決です」

    「皮膚科でないと駄目ですか?」

    「内科でも対応できることが多いと思います。電話で問い合わせてから受診するとよいとおもいます。」

    と、いつも同じような会話に発展するのですが、受診が早期であればかなり軽度に済むことも多いようです。

    妊娠における逆子(骨盤位)には、お灸が効く言われます。
    改善率は、70-80パーセントと報告されます。

    当院では、逆子の治療は通常1回で、その1回の中でセルフケアもあわせて指導します。
    今は、台座がついた便利なお灸があり、もぐさを手で捻らなくても、だれでも手軽にお灸ができる製品があるからです。

    逆子が治ったかどうか、必ず電話などで報告してくださいとお願いするのですが、報告をいただけることは少ないです。

    産後になって、ふたたび来院した折に、「その後どうだったか」をたずねる形態がほとんどです。


    さて、先日も妊娠34週目に逆子で治療を受けた方が、出産し、産後の腰痛で来院されました。

    「逆子はどうでしたか?」

    「はい、結局治って、通常の分娩ができました」

    「それはよかったですね。どの位の週数で治ったのですか?」

    「それが....あのあと、数日は指示通りにお灸をしていたのですが、だんだん面倒になってやめてしまったのです。まったくの逆さではなく横向きという感じになったようですが」

    「それからどうなりました?」

    「で、結局40週になり、横向きのままだったので、帝王切開の予定だったのですが、なんの拍子なのか、突然正常の位置になり、通常分娩ができたのです」

    「ほーーー! それは親孝行のお子さんですね」


    通常、逆子は35週までならよく改善し、その後は週数が増すにつれて改善しにくくなると言われていますが、出産直前でも治る例があるいうのは本当なのですね。

    ただ、このケースは「逆子の治療としてのお灸」の効果ではなかったといえますが。

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