鍼灸の臨床の現場で、偶然発見する機会が多いのが「帯状疱疹」です。
「ここが痒いのですが、何かなっていますか?」と患者さんから質問され、診てみると帯状疱疹であるとか、治療のために服をまくると、そこに帯状疱疹(らしき)発疹があるという次第です。
帯状疱疹は、水疱瘡と同じウイルスで、過去に罹患した水疱瘡のウイルスが潜伏していて、これが発症すると言われます。
今日も、腰をまくったら、そこに帯状疱疹らしき発疹群のある方に遭遇しました。
「これ、痒かったり、ピリピリ痛かったりしませんか」
「ええ、そんな感じです」
「このあと皮膚科を受診することをお勧めします。この発疹は帯状疱疹の疑いがあります」
「えーー! 鍼やお灸でなおりませんか?」
「帯状疱疹の痛みや痒みに対して、これを緩和する方法は鍼灸でもあります。でも、まずは皮膚科などを受診して診断してもらうことが先決です」
「皮膚科でないと駄目ですか?」
「内科でも対応できることが多いと思います。電話で問い合わせてから受診するとよいとおもいます。」
と、いつも同じような会話に発展するのですが、受診が早期であればかなり軽度に済むことも多いようです。
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