70歳代の女性です。
数年まえに車にはねられ、打撲、下肢の骨折などの怪我を負いました。
本人の言い分では、そのときを境に、季節のわかり目などに喘息発作が起こるようになったといいます。実際に発作により病院へ通院されています。
喘息といえば呼吸系の病気です。医学的に、事故と喘息の因果の説明は難しい。
東洋医学でも、説明しろといわれると難しいのですが、臨床現場しては、「そういうこともあるのでしょうね」と肯定的な感想を抱いています。
このケースの着眼点としては、骨折、打撲、手術痕などの古傷に、圧痛や冷えがないかを最初に調べます。
もしも異常があれば、それを処理する。呼吸器だとかの前提は関係ありません。このようなケースでは、そういうことが効果につながります。
次の着眼点として自律神経の働きを調整します。この場合、発作時には呼吸系の副交感神経の抑制を念頭にします。発作を起こしていない通常の時は、過剰興奮の系統を抑制するように治療します。