現在、毎月第二と第四土曜日の午後1時30分より、郡山市の三穂田公民館で気功講座の講師をしています。
以下は前回の講座の冒頭で話をした内容の一部です。
気功法は、「気」をイメージとして明確に実感し、運用することで様々な結果につなげようとします。
例えば、体にのある部分に気の流れが悪いところがあれば、そこに気が流れるイメージを強く実感する技法を用いることで、気的バランスをとろうとするわけです。
その気の停滞が、たまたま起こった一時的な現象であるならば、それである程度の結果につながると思います。
しかし、気の停滞が、結果として起こっている場合はどうでしょうか。
これを、ホースの中を流れる水という喩えで考えてみます。
あるところで、水の流れが滞る。
簡単な方法として水の流れ(水圧)を強くすることができれば、その部位の滞りがなくなることもあるでしょう。
しかし、滞らせる原因が、ホースの上に大きな石が乗っているというような状況であるなら、水圧を高い状態にしているうちは流れるかもしれませんが、水圧をさげれば元のように停滞してしまう。
この場合には、障害である石を取り除かなければなりません。
私の考える気功法は、一般に行われるような気を強力に運用するというよりも、気循環の障害になる悪条件を改善することで、結果的に気が流れるようにすることです。
例えば、肩こりを感じる。
このような時には肩部に気滞があるといえます。
そのときに、ほんのわずかに首を かしげる、まわす、などなど、微妙に内的筋肉の緊張状態などのあり様を試行錯誤すると、ああ、こうすると肩がスーッと楽になるというセッティングがあるものです。
スーッと実感が発生するときは、まさに気が流れはじめているわけで、つまり、流そうなどと強い意念を使わなくても、流れる条件がそろえば気は自ずと流れるのですね。
私は、気を流す強力なイメージはあまり重要ではなく、むしろ気の感覚を手がかりに、新しい内的身体のセッティングを模索することが気功法だと考えています。