体外受精直前に鍼治療を行うと、妊娠率が高まるという報告があります。
ドイツで行われた研究によると、160人を二つのグループに分け、一方には受精の直前に鍼治療をおこない、片方のグループにはなにも行わないで、妊娠率を比較しました。
すると、鍼治療を行ったグループの妊娠率が42.5パーセント。
なにもしなかったグループの妊娠率が26.3パーセントと有意な差が見られたと報告されています。
Additional acupuncture increases in vitrofertilisation success rate over usual care FACT2003;8(1):46-8(no.98)
さて、鍼治療は子宮の血流を改善するという報告があります。
当院においても、不妊症で、子宮の内膜が薄いとの指摘をうけていた患者さんの多くが、鍼治療の開始から3ヶ月後位の検査では、正常レベルに改善されています。
これも子宮の血流改善などが、その大きな要因ではないかと考えています。
排卵誘発剤などの薬物治療にしても、人工授精を行うにしても、
それらと併用して鍼灸を行うこと、妊娠率がたかまると私は考えています。
PR