アニメ アルプスの少女ハイジはきっとほとんどの方がご存知だと思います。
足の不自由なクララ。
クララは、なぜ立てるようになったのでしょか。まさかアルプスの空気が良かったからではないでしょう。
いうまでもなく、クララはとっくに立てる身体だったのです。
しかし、脳がそれまでの「立てない」パーターンから脱却できず、いわば神経回路として立てなかった。
実は、形こそちがいますが、クララのような人は、身近にたくさんいるものです。
クララのようなタイプの人を、体に歪みがあるなどといって矯正しても結果はでません、歪みがあろうとなかろうと、そんなこと関係ないからです。筋力も直接の原因ではないから、そういうトレーニングの積み重ねでも遠回りです。当然、薬など無意味です。
そこで、現代では認知療法というか、脳に対して新しいパターンを提示してゆくことが解決策ということになるのでしょうが、もっと奇想天外な方法はないものでしょうか。
野口整体の創始者の野口 晴哉氏は、著書の中でこういう内容のことを書いています。
ビックリさせればよい。例えば座布団の下におもちゃの蛇でも隠して、相手をビックリさせて思わず立たせて、そしたらおもむろに「ああ、立てるのですな」と認めれば良い。
また、かなり昔に聞いた話ですが、あるヨガの道場では、いきなり真剣を突きつけて、「立て!!!」といって、立たせたという話も聞いたことがあります。
要は、ビックリさせたり、特殊なシチュエーションを作りだし、無我夢中のような特別な意識状態で、「思わずそうさせる」こと。
「はっとして、思わず」というような、合理的意識の支配を受けない意識の状態こそ、暗示にかかったり、暗示を解いたりするのに重要な意識の隙間であり、その虚をついて、新しい概念を認識させることが重要ということなのですね。
なるほど。では、こういうアイディアはいかがでしょう。
五十肩で、急性期をすぎて、可動域を広げる運動療法を地道にしている友人に、強盗を装い、ナイフをつきつけて「手を上げろ!!!」
ちなみに、ウイットのつもりで書いておりますので、ご理解のほどを。